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「まりさぁ!ゆっくりうまれるよ!!」 「れいむ!!ゆっくりがんばってね!!」 「ゆっ、ゆっ、ゆー。ゆっ、ゆっ、ゆー」 「もうちょっとだよ!!がんばってね!!」 『ゆっ!』 「ゆー!!あかちゃん!!ゆっくりしていってね!!!」 『ゆっ!!!』 「まりさ・・れいむの・・・あかちゃんは?」 「すごくゆっくりしてるよ!!」 「よかった・・・ゆっくりしていってね!」 『ゆー!!!』 こうしてこの家族に新たな命が生まれた 産まれてきたのはれいむ種が一匹 まだ体もテニスボールほどで皮が安定してなくプルプル震えている 「あかちゃんれいむ!!まりさがおとーさんだよ!!」 『ゆっ!!』 「はじめましてのあいさつだよ!ほっぺたすりすりするよ!!」 『ゆゆっ!?』 「あかちゃんのほっぺたやわらかいよ~、ほっぺた~♪ふにふに~♪」 『ゆっ!?ゆゆっ!?』 「まりさばっかりずるいよ!!れいむもふにふにさせてね!!!」 「いいよれいむ!いっしょりすりすりしようね!!」 「ほんとだ~、すごくゆっくりしてるよ~♪すべすべ~♪」 『ゆっ!ゆっ!!ゆーん!!ゆーん!!』 「ゆっ!!あかちゃんがないちゃったよ!!」 「ごめんね!いたかったよね!?いっしょにゆっくりしようね!!」 「ほーら、どすからおしえてもらった”たかいたかい”だよ~」 『ゆっ!・・ゆっ!?・・ゆー♪ゆー♪』 「まりさ!!あかちゃんがわらってるよ!!」 「ゆゆっ!!さすがはどすじきでんの”たかいたかい”だね!!!」 こうして二人の初めての子育てが始まった 『ゆー!!ゆー!!』 「いたいの!?どこがいたいの!?」 『ゆーーん!!ゆーーん!!!』 「わがらないよぉぉぉ!!!まりざぁぁぁぁ!!どうじよぉぉぉ!!」 「ゆゆっ!?こんなときはぱちゅりーにおしえてもらった”あれ”をやるよ!!」 「「いたいの、いたいの、ゆっくりとんでけ~!!」」 目を離した隙に子供が蜂に刺された、と右往左往し 『ゆー・・・ゆー・・・』 「ゆっ!?くるしいの!?だいじょうぶ!?」 『ゆー・・・ゆ・・・』 「までぃざぁぁぁ!!あがじゃんがじんじゃうよぉぉぉ!!」 「だいじょうぶだよ!!ようせいさんにこおりをもらってきたよ!!」 突然熱を出した、と騒いではあちこち走り回ったり 「あかちゃーん!!どこー!!」 「ゆっくりでてきてねー!!」 「までぃざぁぁぁ!!どごにもいないよぉぉぉ!!」 「れいむ!!もっとおおきいこえでよぼうね!!」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 『ゆっ!!ゆー!!ゆー!!!』 「「みづがっでよがっだー!!!」」 自分の子供がいなくなった、と泣きじゃくっては一晩中森の中を探した そんな子育ても問題なくこなせる様になり、子供もサッカーボールほどに成長した 『ゆ~・・・ゆ~・・・』 「まりさ、あかちゃんもおおきくなったね」 「れいむ、もうあかちゃんじゃなくて、なまえでよんであげようね」 眠ってしまった子を二人寄り添いながら見守り語り合う 初めての子育てで上手くいくか心配だったが 群れの仲間の助けもあり子供は順調に成長していた 「まりさ、そろそろれーむもしゃべるころかな?」 「れいむ、あせらなくてもきっとしゃべれるようになるよ」 「そうだよね、ゆっくりまってるよ!」 そんなある日、家族で歌を歌っているときにその時が来た 「「ゆ~♪ゆゆ~♪ゆゆっ♪ゆゆ~♪」」 『ゆ~♪ゆ~♪』 「「ゆ~♪ゆゆ~♪ゆ~っくり~♪していってね~♪」」 『ゆ~♪ゆゆ~♪・・っきゅり~♪』 「ゆゆっ!?まりさ、もしかしてれーむがしゃべった?」 「れいむ、たしかめてみようか?」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 『ゆっ、ゆっくち、ちていっちぇにぇ!』 「しゃべったー!!れーむがしゃべったよー!!!」 「れーむ!まりさのこと”おとーさん”ってよんでみて!!」 『ゆ~?ゆっくちちていっちぇにぇ!!』 「れーむ!れいむのことは”おかーさん”ってよぶんだよ!!」 『ゆっくち!!ゆっくち!!』 「れいむ、それはまだはやかったね」 「まりさ、でもうれじいよぉぉぉぉ!!!」 「「みんなでゆっくりしようね!!!」」 『ゆっくちちていっちぇにぇ!!!』 二人の子育てはまだまだ続く ~おわり~ この一家の幸せが長く続きますように -- 名無しさん (2012-12-24 17 37 28) 名前 コメント
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現代モノです。子供が遊びの為に何の悪意も無くゆっくりをポイポイと使い捨てていく話です。 ====================================================================== ゆっくりドラッグ 最近男子小学生の間で注射器を使ったゆっくりドラッグが大流行している。 ゆっくりドラッグのもたらす快楽にとりつかれた男子小学生たちはみな注射器を持ち歩きゆっくりの捕獲に熱中した。 最初は誰もゆっくりがこんな快楽をもたらすとは考えてもいなかった。ゆっくりにはこんな使い道もあったのだ。 大人たちもこの大流行は知っていた。母親たちの一部にはこれを由々しき事態ととらえて禁止を訴えるものも居た。 しかし大抵は父親たちがそれをなだめて男子小学生たちのゆっくりドラッグを認めさせていた。父親達は口々に擁護する。 「男の子っていうのはこういう遊びを通じて大人になるんだよ」 「俺らが小さい頃はゆっくりは居なかったが似たような遊びはしてた」 「スリリングだし頭も使うしこれは教育にいい遊びだな」 「とにかくスカッとするよ。お前も一緒にどうだ?」 何がそんなに男たちを惹きつけるのだろうか?それは男子小学生達がゆっくりドラッグをやる様子を見れば一目瞭然である。 ここ湯栗市立南小学校でもゆっくりドラッグは大流行中だ。彼らがゆっくりドラッグをやる様子をちょっと観察してみよう。 「お~い、ゆっくりドラッグやろうぜ!いいの捕まえたんだよ」 『ゆっ!まりささまをどうするきなんだぜ』ぴょんっ ぴょんっ 「お~、イキも良いしジャンプ力あるなぁ。これ胴回りいくつ?」 「45センチだからライト・ミディアム級だな。お前持ってる?」 「いや~50センチだからギリギリでミディアムだわ」 「俺はいいぜ?このまりさならミディアムよりキテる」 「あぁ?俺のれいむなめてんのか?負けたらシッペだかんな!」 「お前が負けてもシッペだぞ!わかってんだろな!」 「おっしゃー!じゃあやるぞ!」 ひとしきり何やらバトルらしきものの前の煽りあいを済ませると少年達はニヤニヤしながらゆっくりを地面に置いて頭を押さえつけた。 『ゆっ!ゆぐっ!やめるんだぜ!』 『ゆっくりはなしてね!ゆっくりはなしてね!』 ゆっくりの文句には耳も貸さず彼らは集中力を高めて前方を見つめていた。 「あの木でいいな?」 「ちょっと遠くねえか?こっちの電信柱にしようよ」 「別に良いよ。じゃあ電信柱までな」 そして二人は左手でゆっくりを押さえつけ、右手に注射器を持ってカウントダウンを始めた 「3!2!1!・・・」 ゆっくりの尻に注射器が刺され、一気にラー油が注入された。 『『ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!!!!!』』 ゆっくりが子供達の左手の下で凄まじい痙攣を起こしている。彼らがホイールスピンと呼んでいる現象だ。 「「ゼロ!」」 二人が左手を離すとゆっくりはとてもゆっくりとは思えない凄まじいスピードで電信柱に向かって突進した。 『ゆぎゃぎゃぎゃ!・・・ぎゃぎゃ!・・・ぎゃ!・・・・ごふっ!!!!!!』ゴロゴロゴロ・・・ 『ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!!!!!』ぐしゃっ! 最初にリードしたのはれいむだったが突然失速し電信柱の1メートルほど手前で餡子を吐いて絶命してしまった。 絶命したままそこまでの勢いで少し転がったがゴール手前ギリギリ10センチ程で停止。 まりさは物凄い勢いで一気に電信柱に激突しその勢いで破裂して死んでしまった。まりさの勝ちである。 「イェーイ!勝った勝ったー!シッペな。お前シッペ!」 「くそ~、ぜってー勝てると思ったんだけどなぁ・・・」 負けた少年は悔しそうな顔をして腕を出すと勝者からのシッペを受けた。 そう、ゆっくりドラッグとはゆっくりを使ったドラッグレースの事である。 この「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃ!」という変わった悲鳴と凄まじい痙攣、そして断末魔の急加速はこの殺し方でないと得られない。 そしてそのスピード感と豪快さが子供達の心を魅了し一気に全国にブームが広がって行った。 子供達はそれぞれの地域ごとに独自のルールを作り、その中でレースを楽しんでいた。 そして子供から大人まで男というものは「高速化のためのカスタマイズ」というものが大好きだ。 この遊びも当然例外ではなくさまざまな工夫がされていた。 「しかしお前のれいむ速かったなぁ。ゴールまで生きてたら俺負けてたぜ。何か改造してるの?」 「してるよ。でも教えてやんない」 「教えてよ~。いやまじあの加速は尊敬した。お前改造の天才だな。」 「ん~?ん~・・・んふふ」 「俺のまりさも速かっただろ?あれ級のジャンプ力ある奴が多い場所見つけたんだよ。そこ教えてやるからさぁ」 「じゃ、じゃあ誰にも言うなよ。俺とお前しか知らないスペシャルカスタムだからな。」 「おう、ぜってーいわねえ!」 口止めの約束を取り付けた少年はポケットから秘密兵器を取り出した。 「これだよ。」 「ね、ねりワサビ・・・?」 「そう。これをラー油に溶かし込むとすげー加速力が増すんだよ。俺はニトロって呼んでる。」 「そっか!考えてみりゃワサビの方がツーンとくるからゆっくりにとっては痛みが強いんだな!」 「多分そうだろね。だから早く死んじゃうんだよ。今回もゴール前に死んじゃったし。」 「あ~、だから最初ゴールを遠い木にしようって言ったのに近い電信柱に変えたのか」 「そう。まだニトロをどれだけ混ぜるのかとか距離によってデータ集めが必要だね」 「んじゃ今からさっき約束した俺の秘密の狩り場でゆっくり沢山捕まえて実験しね?」 「いいね!ただこれチューブもう空っぽだから途中でスーパー寄ってこ。」 「オッケー。じゃあ出発!」 二人は自転車にまたがるとスーパーに向かった。 「調味料売り場・・・調味料売り場っと・・・あ、あった!ここだここだ」 「ハウスとS Bがあるね。どっちがいいんだろ?」 「ん~俺ハウスしか使った事ないな。ニトロのブランドによって加速力違うのかな?」 「ていうかよ、これ!ちょっと気にならね?」 「ハバ・・ネロ?・・・」 「これって確か世界で一番辛い唐辛子だってテレビで言って奴だよ」 「何か凄そうだな。でもこれ粉だから溶けにくくね?」 「良く振れば溶けるでしょ。ワサビとどっちがニトロ効果高いのかなぁ」 「両方とも買ってみてどっちが速いか調べてみようぜ」 「ハウスとS Bはどっちが速いんだろ?」 「ハバネロとワサビ比べてワサビの方が速かったらそれも調べよっか」 「いいね!最強のニトロラー油作ろうぜ!」 「おう!俺たち最強のレーシングチームだぜ!」 「負けねえ!最強!俺ら超はええ!」 「ぎゃはははは!」 男の子の会話というのは子供も大人も大差無いものである。 所変わってここは隣の北小学校の学区。 先ほどの彼らの通う南小学校は公団なども多く比較的低所得なエリアを学区にしてるのに対し、高台の北小学校には裕福な子が多い。 そしてここでもゆっくりドラッグは大流行していた。しかしやはりそこは金持ちの子。レースへのアプローチもかなり違う。 捕まえてきたほぼ同サイズの10数匹のゆっくりがひしめく箱を抱えた子供が帰宅した。 「ただいま~」 『ゆー!おうちかえる!もうおうちかえる!』 『だしてね!ここからゆっくりだしてね!』 『ゆえ~ん、せまいよ~、くるしいよ~』 『ゆっくりできないよ!ゆっくりさせて!』 少年は椅子に登るとアクリル板で囲いを作ったランニングマシーンの上でその箱をさかさまにし、囲いの中にゆっくりを落とした。 『ゆ~!いちゃい!』 そして少年は二つのスイッチを入れた。徐々に動き出すランニングマシーン。 『ゆゆ?ゆかがうごいてるよ』 『ゆっくりできないよ!ゆっくりさせて!』 『ふん!もうつかれたからねるんだぜ』 動き出す床を気にせずフテ寝しようとしたまりさが後ろに達したときバチバチッと閃光が走り一瞬にして丸焦げになってしまった。 『ゆぎゃああああ!!』 『ゆゆゆー!?なにがおこったの!?』 『ゆえ~ん!こわいよ~!』 「見て分かんねえのか?後ろの板には高圧電流が流れてるんだよ。ゆっくりしてたら死ぬぞ」 『ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!』 『だずげでぇぇぇぇ!!!じにだぐないぃぃぃぃぃ!!!』 のろのろと這っていたゆっくりたちは力の限りぴょんぴょんと跳ねだした。それを見て少年はマシンの速度を上げた。 『どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉ!!!!!』 『づがれだああぁぁぁぁ!!!ゆっぐりじだいぃぃぃぃ!!!』 『おうぢがえるぅぅぅ!!!おうぢがえるぅぅぅ!!!』 『も・・・もう・・ハァハァ・・・づがれだ・・・づがれ・・・ゆぎゃあああ!』バチバチッ 『ゆっぐり・・・ざぜで・・・ゆっぐり・・・・ハァハァ・・じだ・・ゆぎゃあああああ!!!』バチバチバチッ 基礎体力の無いものは最初の10分の定速運動で振り落とされた。ランニングマシンの後端にススがカサカサと動いている。 ここからがセレクションの本番である。ドラッグレースに必要なのは何よりもスピード。少年はグイグイ速度を上げていった。 『もう・・・はしれ・・・ない・・・・ゆぎゃあああああ!!!!』バチバチッ 『ゆぐっ・・・ゆぐっ・・・じにだぐ・・・・な・・ゆぎゃあああ!!!!』バチバチバチッ 最後の3匹になった。今日のセレクションはこれで終了である。少年は速度を緩めた。 『おにいさん!きかいをとめてね!』 『これじゃゆっくりできないよ!』 「何言ってんだよ。鍛えなきゃ速くなれねえだろ。一晩中走ってろ馬鹿」 『ゆゆゆー!!!』 さすが金持ちである。カスタマイズにも金が掛かってる。 続く このSSに感想を付ける
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初日 「ゆっくりしていってね!!!」 最近、このような鳴き声をよく耳にする。 ゆっくりとか呼ばれるそれは、ここ数ヶ月で幻想郷のあちこちで見るようになった謎のナマモノだ。 「ゆっくりしていってね!!!」 食用や愛玩用やストレス発散用、果ては性欲処理や衣料品にすら使われている。 種類によって特徴は異なるが、総じて知能は低く傍若無人。 「ゆっくりしていってね!!!」 甲高い声で常に大騒ぎする上田畑を荒らす事もあるので嫌っている人間も多い。 かくいう俺も、そんなゆっくりが大嫌いだ。 だがその理由は上記のものではない。知能が低かろうが大声で騒ごうが、そんな事は瑣末な問題だ。 「ゆっくりしていってね!!!」 俺が一番気に入らないのは奴らが常に他人に『ゆっくりする』事を要求している事だ。 全く気に入らない。生物か無生物かすらよく分からんようなナマモノの分際で人間様に命令するなんて。 そんな訳で野生のゆっくりをこの俺直々にゆっくりさせてやる事にした。何て親切なんだ俺。 「ゆっくりしていっt「ゆっくりしろぉ!!」 先程から散々騒いでいたそいつに、いきなり怒鳴り返してやる。 物凄く驚いたようで、目が白くなっている。歯茎まで見せ付けて気色悪いったらない。 「ゆっk「ゆっくりしろよぉ!!」 このように、人様にゆっくりさせようとする度にゆっくりさせ返す。 この必殺ゆっくり返しを続ければ、いくらクサレ脳味噌の奴らでもゆっくりしろ等とは言えなくなるだろう。 「y「だからゆっくりしろっつってんだろ!!」 ゆっくりブレインでも俺の鞭の愛を理解できたのか、壁の隅で感極まってブルブル震えている。涙まで流して、可愛い所あるじゃないか。 その日はもう喋らなかったので普段通り過ごす。 二日目 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくり達の朝は早い。日の出と共に起き、とりあえず寝ている奴を片っ端から怒鳴って起こす。 何とも不快な習性だ。目覚まし時計よろしく壁に叩き付けて粉砕してやろうかと思った。 だがいけない。今の俺は愛の調教師。自分がやっているのは悪い事なのだと、こいつに教えてやる使命がある。 「ゆっくりs「ゆっくりしろモーニング!!」 朝の挨拶と調教を兼ねた、我ながら素晴らしい文句だ。寝起きの頭脳は時々こういう奇跡を起こすから面白い。 朝食を食べる頃には、何故あんな間抜けな台詞に感動したのか自分でも理解に苦しんだが。 「ゆ゛っ……ぐい゛……じで……っでね!!!」 呆れた事にこいつは食事中(芽が伸びまくってしまったジャガイモ)もこの台詞を吐いていた。 何という傲慢さ。これは思った以上に手強い相手だ。 「ゲフゥッ…ゆっくりしていtっ「ゆっくりしろ!!」 また顔が固まっている。いちいち面白い顔をするのはいいが、本当に理解しているのか疑問だな。まぁ、何とかなるだろう。 今更ながら付け加えると、うちのお隣さんまでは徒歩二十分かかるので安心だ。聞かれたら流石にヤバいし。 その後も四回ほど怒鳴りつけてから仕事にかかる。今育てているのはトメィトゥだけだ。 俺は親が莫大な遺産を残してくれたおかげで、好きな野菜を栽培しまくるという農家的に最大級の贅沢ができている。 去年は畑一面スウィートポテイトゥ祭りだった。 奴ら三日周期で収穫できる上一個120Gで売れるからつい植えすぎて大変な事になるんだよな。ウハウハだけど。 それはともかく紐で目の届く所にゆっくりを縛り付けてお仕事お仕事。可愛いトメィトゥに愛情たっぷりだ。 日が傾く頃には作業も終わった。その間ゆっくりさせた回数実に四十五回。喉がいてえ。 ゆっくりの紐を解き、家に連れて帰る。流石に反省したのか、家に入ってもぼんやり虚空を見つめている。 自分の夕食を済ませてからエサを与え(畑に生えていた雑草ども)風呂に入れる事にする。 エサを食ったら反省が消し飛んだのか、反抗的な目でこちらを睨んでいる。 「どうしたんだゆっくり。風呂に入れてやるからさっさと来い」 「ゆっくりしていっt「ゆっくりしろよ!!」 もう何が何だか。固まってる隙に風呂場に運び、湯をかけて全身をたわしで洗い、湯船に放り込む。 ゆっくりは綺麗好きというのは本当だったようで、先程までの反抗的な目はどこかへ行き、泣きながら俺に感謝していた。 「ゆっく…ゆっぐりじでいっ「ゆっくりしろ!!」 「ゆくくっくりじd「ゆっくりしろ!!」 風呂が気持ちよくてはしゃいでいるのか何度も何度も怒鳴らせられる。まだまだ調教が足りないな。 百数えてから湯船から引っ張り上げ、水を入れて湯を冷ましてから浸かる。 風呂はいいなぁ。人間の生み出した文化の極みだよ全く。ゆっくりが感動のあまりゴロゴロ床を転がって呻くのも良く分かる。 三日目 小鳥の囀りと共に目が覚める。布団の中を見るとゆっくりは起きていた。 起きていても騒がないとは、どうやら調教が効いてきたようでほっとする。 またあの雑音で起こされたら今度こそ壁を汚しそうだったしな。 だが朝の挨拶は大事だ。とりあえずゆっくりさせてから着替えて朝食を摂る。 食後歯を磨きながらゆっくりのエサ(昨日切った爪と壁を這っていた女郎蜘蛛)を与える。 今までのような汚い食い方ではなく、静かにゆっくりと食べていた。調教の成果に満足する。 だがまた忘れてはいけないので、特に何も言わないゆっくりをゆっくりさせておく。 またゆっくりを縛り付けて仕事に入る。昨日と違って随分静かで良い事だ。一時間に一回ゆっくりさせておく。 仕事を終え、ゆっくりを解こうかと思っていると野生のゆっくりが俺のゆっくりの傍にいた。 「ゆっくりしていってね!!!」 「…………」 「ゆ?ゆっくりしていってね!!!」 「…………ゆぅ……」 追い払っても良かったが、調教具合を確かめたかったので事の成り行きを見守る事にする。 「ゆっゆ。ゆっくりしていってね!!!」 「…………」 その後も野生のゆっくりは何度もがなり立てていたが、すっかり更正した俺のゆっくりは殆ど反応しなかった。 やがて飽きたのか、野生のゆっくりは俺のゆっくりの顔に一度体当たりしてからどこかへ行った。 俺の所有物に手を出すとは全くもって許せんので、帰る前にそいつを捕らえて鍬で潰しておく。 紐を解いていると何やら言いたそうにこちらを見ていたが、先回りしてゆっくりさせるとまた虚空を見つめていた。 その日のゆっくりのエサは夕方潰したゆっくりだった。 意趣返しをした主の俺に涙を流して感謝しつつゆっくりと食事するゆっくり。そんなに感謝されると照れるぜ。 とりあえずゆっくりさせてからハイパー風呂タイム。 昨日は男らしいちょい熱めの風呂だったので今日は温めに湯を沸かす。 タワシで洗ってからゆっくりを湯船に入れてやり、俺も体を洗ってからゆっくりを上がらせ湯を沸かして入る。 ゆっくりは温めの湯も気に入ったようで、ガチガチブルブル震えて俺に目で感謝していた。中々殊勝なのでゆっくりさせてやった。 風呂から上がって床に就く。そういえば今日はこいつ一度もゆっくりさせようとしなかったな。良い事だ。 四日目 今日も静かなグッモーニン。今日も騒いで起こさなかったゆっくりを誉めてやろうと思い、布団をめくると。 ゆっくりは干からびて死んでいた。 慌ててもしょうがないのでいつものように食事を済ませて仕事をする。 午前中で仕事を切り上げるとゆっくり加工所に連れて行く。あそこは最近ちょっとしたゆっくりの怪我等も見るらしい。 「朝起きたらこんな物が転がっていたんです。一体何なんでしょうかこれは?ゆっくりなのは分かるんですが…」 「これはゆっくりの死骸のようですが…しかしこの様な死に方は初めて見ます。解剖して調べてみても宜しいですか?」 「ええ、勿論です。別にペットとかいう訳でもないですし」 「そうですか。では、大した額ではありませんがどうぞ」 「これは?」 「ほんの気持ちです。変わった死に方をしたゆっくりを標本として提供してくれた方にお支払いしています」 「そうなんですか。どうもありがとうございます。では私はこれで」 「ええ。またおいで下さい」 珍しい死に方とか言っていたが一体何なんだろうな。その内聞きに行くとするか。 家に帰ると、野生のゆっくりが数匹飛び掛ってきた。何だ何だ。俺はゆっくりに恨みを買うような覚えは無いが。 饅頭が飛び掛ってきた所で痛くも何とも無い。とりあえず全て踏み潰しておいた。 また一匹捕まえて調教しようかとも思ったが、これ以上やると喉を痛めそうなのでやめておく。 ゆっくりは肥料にもなるらしい。とりあえずよーく潰してから畑に撒く。 また仕事をして、夕食を食べ風呂に入って寝る。 ゆっくり調教生活も今日で終わりだ。お疲れ様でした俺。 後日聞いた話だが、何でもあのゆっくりの死因は『ゆっくり欠乏症』とか言うらしい。 何らかの原因で長期間ゆっくりできずにいるとああやって死ぬんだとか。 俺がもっとゆっくりさせてやればあいつは長生きできたのだろうか。 そんなどうでもいい事を考えながら、今日もトメィトゥ達に愛を注ぐ。 TOMATO END
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※虐めじゃないかも 俺はゆっくりが嫌いだ 作者:古緑 俺はゆっくりが嫌いだ 俺にゆっくりする気なんて無い 朝から晩まで仕事で忙しい身だ でも別に殴ったり蹴ったりしたいわけじゃない 嫌いなだけだ 餡子嫌いだから食うのも嫌いだ 「ゆっくりしていってね!」 この台詞も好きじゃない どんなゆっくりも同じことを言う 俺の趣味はバスケットボールだし ゆっくりしたものはあまり好きじゃない 「こわいかおしてないでゆっくりしてけばいいのに」 こいつはどっから入ってきてんだよ ゆっくりれいむだか何だか知らねぇが そこは俺んちの庭だ お前の『ゆっくりプレイス』じゃないんだよ 何も無い庭だけどお前みたいなのがいると鬱陶しい 出て行け 「ゆっ?ゆっくりしていってよー!」 ほら!出て行け!まったく ああいうのが『ゆっくりの押し付け』ってヤツか ゆっくりしてる暇なんてないんだよ 今日はとっとと寝たいんだ 「おじさんをゆっくりさせるよ!」 …また入ってきたのか 門はしっかり閉めた筈なんだがな どうでもいいが俺はまだお兄さんって歳なんだよ いいや、こんなのに構ってる暇は無い 「ゆっくりしていってね!」 もう放っておく どうせ雨戸を閉めちまうんだ しつこいゆっくりセールスに付き合う気はねーよ じゃあな押し付け販売員 「おふとんでゆっくりしていってね!」 デカイ声だ 春が近いとはいえまだ朝は少し冷えるな 古い鉄の雨戸は冷たくて指が凍えそうだ 「ゆっくりしていってね!」 …何のつもりなんだおめーは 今都市部で話題の乞食ゆっくりか? だったらここに来たのは間違いだ 家には碌に飯なんて無いんだよ わざわざ乞食にやる気もないからヨソあたんな 「おじさんはよゆうがないね!」 家出るときついでに摘み出しとくか 鬱陶しい生物だ それにしても本当に余裕ないな 朝飯は駅前のコンビニでランチパックかな 「ゆっ?ゆっくりはなしてね!」 おい二度と家の門くぐんじゃねーぞ 帰ってきた時またそのツラ見せたらブン殴ってやる 「ゆっくりしていってよ…」 やっぱり俺はゆっくりが嫌いだ 変なのに構ってたせいでいつもより遅れてるじゃねぇか 急がないと 「なかなかとかいはなまりさね!す…す…すっきりしましょほおぉおお!」 「やべろおおぉおお!!れいばーあでぃずはゆっくりじねえぇえぇ!!」 あの野良ゆっくりありす まだ生きてたのかよ 散歩中の飼いゆっくりに襲いかかってやがる 「ばでぃぶっ!」 あ蹴られた 本当に見苦しい生き物だな あんなのまでいるからゆっくりは嫌いだ うあぁ疲れた 帰って柿ピービールが平日の唯一の楽しみです 「ゆっくりおかえりなさい!ゆっくりしていってね!」 「むししないでね!」 てめーどっから湧いてきてんだ不思議生物の特権か ブン殴るって言ったの忘れたのか 「おぉこわいこわい」 『プシュ』あぁイイ音 ん?やらねーからとっとと失せろ 家ん中には入れねーぞ 一歩でも入り込んだら蹴りくれてやる 「つんつんしないでゆっくりすればいいのに」 舐めてんのか?二度とここまで来れねーように 今度は車で 「おじさんをゆっくりさせるよ!」 …だいたいそのゆっくりって何なんだよ? それに俺をゆっくりさせるって昨日も言ってたな? 「ゆっくりはゆっくりだよ! おじさんはあさからばんまでぜんぜんゆっくりしてないね! たまにはゆっくりしなきゃいつかゆっくりできなくなっちゃうよ!」 お前がいると駄目だわ ビールが全然旨くねぇ 明日の朝一で町外れの山まで車で捨ててきてやる それがヤなら今夜中に失せるんだな 「ゆっくりよるをあかしていってね!」 やらねーと思ってんのか ナメやがって やっぱり俺はゆっくりが嫌いだ ぽつぽつと大きくなる屋根を叩く音でふと目が覚めた まだ午前二時だ 明日の朝は雨かな もうザーザー音がするぐらい強い雨に変わってる まぁどうせ車で行く気だしどうでもいいや あのウザイ饅頭生物載っけてかなきゃだし そんな事を寝ぼけた頭で考えてると あのウザイ顔が困ってるような気がした 『ゆっくりは水に弱く雨に当り続けると死んでしまいます』 そんなどこかで聞いたような言葉が頭の中に浮かぶと 俺は布団から飛び起き 一階の雨戸まで急いで駆け下りていった 「オイ!」 「ゆっくりしてないねおじさん れいむはゆっくりできてるよ」 困った顔はさっき頭に浮かべた顔そのままだった 雨戸の外に雨を避ける場所は無く ゆっくりれいむの釣り上がっていた眉はハの字に曲がり リボンはびしょびしょになって濡れた髪に垂れていた 「………」 「ゆっ?」 俺はゆっくりが嫌いだ だけどその命そのものが嫌いなんじゃない 死にかけた命が目の届くところにいたら 手を貸してやりたいと思う事はきっと悪い事じゃない その命を助ける事で誰かが困る事もあるのかも知れない だけど命を救いたいと思う事自体はきっと悪い事なんかじゃないはずだ コイツの場合だったら玄関先を貸してやる事ぐらいいいだろう 起きたら雨は上がっていた 時計は7:35を示している あのウザイ生き物に関わっていたせいか 早起き出来なくなってる気がする こっから車で外れの山なんて行ってたら完全に遅刻だ 「ゆっくりしていってね!」 はいはいゆっくりゆっくり そりゃ挨拶なのかお前等の場合 なに我がモノ面で家の中跳ねてんだよ 昨晩拭いといて良かったわ 雨が上がったんならとっとと出て行きな 「おそとでゆっくりしていくよ!」 さてそろそろ行かなきゃな お日様も出てるし、たまにはバスなんか使わず駅まで歩いてくか まだまだ間に合うだろ 「ちょっとはゆっくりできるようになったみたいだけどまだまだだね!」 なんか満足そうだなお前 コイツどうしよう? まぁそのうちどっか行くだろ ゆっくり考えてきゃいいや それにしても生意気なヤツだ やっぱり俺はゆっくりが嫌いだ 寒いから帰りはバスにした 柿ピーとビールの補充は忘れない 明日は休みだしアイツに影響されたワケじゃないが たまには家でゆっくり過ごすのも悪くないだろう 「ゆっくりしていってね! おじさん!あしたはゆっくりするんでしょ?」 すっかり庭に居着いてるなお前 ゆっくりの事は嫌いだし追い出してやろうと思ってたが こいつの騒音で文句言うヤツはこんな田舎にはいないし 家に帰った時誰かが声をかけてくれるのは悪くない ペットなんてつもりは更々ないが ただっ広いだけの庭に勝手に生かしておくぐらいいいだろ 疲れてっからもう雨戸締めて寝るぜ 「あまどさんこんばんわ!ゆっくりしていってね!」 馬鹿だなアイツは AM 10:00 完全に影響されてるな でも悪い気はしない どうせ今日はゆっくりしようと決めてるんだ 飯でも買いにいくか 「ゆっくりしていってね!」 はいはいゆっくりゆっくり …そういえばこいつと時間を気にせず顔を合わせるのは初めてだな 俺はゆっくりが嫌いだが話をするのが嫌いなワケじゃない ちょうどいい機会だし色々聞いてみるか お前さ、何で俺につきまとうんだ? 「なんどもいわせないでよね! おじさんをゆっくりさせるためだよ!」 それについては癪な事だが成功したようだな 本当に変なゆっくりだな 人をゆっくりさせようとするゆっくりなんて 古過ぎるゆっくりはもう化石レベルだぞ なんでそんなに人をゆっくりさせたがる? 「だれかをゆっくりさせるとれいむもゆっくりできるよ …それにこのせかいのみんなはゆっくりしてないよ」 この世界?お前はどこから来たっていうんだ? 「れいむはやまでゆっくりしてたら いつのまにかここにいたよ」 何言ってんだお前 ゆっくり語は理解出来ないね じゃあお前、どうしてこんな何も無い庭に住み着いてんだ? 何も食うもんないだろ? 「くささんもむしさんもたくさんいるよ?」 あぁ…手入れしてないからな そんなモンでいいのかよ 都市部の奴等で草なんて食うヤツはもういないのに お前好きなモノとかあるのか? 「ゆ?れいむはゆっくりするのがすきだよ!」 そうじゃねぇよ 食べ物ってことだ 今まで食ってきた中で一番旨いかったものとか、 あるだろ? 「だったらたいやきさんだね! でもかんたんにはてにはいるものじゃないよ! さとまでいかないともらえないものだからね!」 あっそ ちょっと出かけてくるわ 「おじさん!」 なんだよれいむ 「いっしょにゆっくりしようね!」 別にアイツが好きって言ったから 鯛焼きを買ってきてやるワケじゃない 俺は餡子の詰まった鯛焼きが大好きだからな 一つぐらい買って分けてやるぐらいならいいだろ それにしてもところどころワケの分からないヤツだ やっぱり俺はゆっくりが嫌いだ でも悪くない あんなに自然体のまま誰かと話すなんて 母が死んで以来かもしれない 鯛焼きなんて買うのは産まれて初めてだ スーパーの先に屋台があるからついでにそこで買ってくか ゆっくり歩いていこう それがさっきまでの事 今俺の目の前には頭から蔦を生やし 真っ黒になったゆっくりれいむがガラス窓の前で横たわっている かつての笑顔は苦悶の表情に変わり全く動かない ガラス窓の前で死んでいたのは家を守ろうとしてくれたのか? 抱き上げるともちもちと弾力のあった体は端の方からポロポロと崩れ落ちていった 呆然としたまま庭を見ると叢の陰に隠れた木製の塀に ゆっくりれいむぐらいの小さな穴がある ずっと庭なんて見てなかったから忘れてたが 俺が子供の頃に蹴って開けた穴だ いくら追い出しても入ってくるワケはこれだったんだ 『これ』をやったヤツもここから入ってきたんだ どうしてゆっくりれいむがこうなったのかは分かってる ゆっくりれいむの頭に成った黒い実の中に ゆっくりありすの実があるからだ この辺の野良ゆっくりありすなんて一匹しかいない さっきすれ違ったのがそいつだ 俺はゆっくりが嫌いだ 命を気紛れに奪う事は悪い事だと思っている しかし今から俺がやる事は間違っていないと思う 友を殺した仇を討つ事はきっと間違っていない 震える拳を握りしめ 仇の住処の公園に向かいながら俺はそう真剣に考えていた
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※ニコニコ カオス ガチムチ 森の妖精2 ゆっくり達の住む森の中、ここに一軒の家が建っている。 ここはゆっくり専用の病院、そこでは日夜男達が傷ついたゆっくりを癒している。 人は彼らに敬意を込めて『森の妖精』と呼ぶ。 ドンドンドン!! 「ゆっくりあけてえぇぇ!!」 「だずげでえぇぇぇぇぇ!!」 激しいノックにより静寂は破られた、ただ事ではないその悲鳴に扉を開ける。 「何の問題ですか?」 彼はビリー、ここゆっくり病院で主治医をしている。人は彼を親しみと尊敬を込め兄貴と呼ぶ。 扉の前には涙でグジョグジョにふやけた2匹のまりさがいた、人間の姿はない。 彼は普段から野生のゆっくりの面倒も見ており、困ったことがあればここへ来るよう言い聞かせていた。 誰に対しても平等に慈悲を与える彼は、仕方ないねの一言で全てを包み込む包容力の持ち主なのだ。 「わるいありすにおわれてるのおぉぉぉ!!!」 「おねがいでずうぅぅぅ!!ずっぎりじだぐないいいぃぃぃ!!!」 「おーけーヤス。カモン、レッツゴー!!」 そういって2匹を招き入れようとする兄貴を制する声がする。 「みつけたわよまりさああぁぁぁぁ!!!にげるなんてツンデレすぎいいぃぃぃ!!!」 「でもそんなまりさもかわいいよおおぉぉぉぉ!!!」 「すぐにきもちよくなるからねええぇぇぇぇぇ!!!」 「「「すっきりしましょおおおおぉぉぉぉ!!!」」」 ドロドロに発情しきったありすが5匹、その目は血走り口からはだらしなく涎をたらしている。 まりさ達は、そんなありす達に輪姦されそうになり逃げていたのだ。 「最強☆トンガリコーン!!」 「「「ゆっばああぁぁぁぁぁぁぁ!!??」」」 兄貴はそう叫ぶとありす達の中に華麗に飛び込み受身を決める。 不意打ちをくらったありす達はボーリングのピンのように吹っ飛んだ。 「身勝手なすっきりなんてだらしねぇな!!ああもうだらしねぇ!!」 そう言って兄貴はありす達を睨み付ける。これには発情したありすも怯み、都会派じゃないと捨て台詞をはいて森へと帰っていった。 「ゆうう!さっすがあにき!!やっぱりあにきはさいきょうなんだぜ!!」 「あにきのきんにく、とってもゆっくりしてるよ!!」 「いやぁ、サーセーン!!」 そう言って兄貴はまりさ達にウィンクを飛ばした。 数分後、落ち着いたまりさ達から兄貴は話を聞いていた。 なんでもこの森に数週間前からゲスなありすの群れがてやってきて、赤さんも真っ青、もとい真っ赤な外道行為を行っているのだそうだ。以前ありすに襲われた飼いゆっくりの手術をしたが、あれも関係あったのかもしれない。しかし、この森に住むゆっくりが結束すれば、 例え発情ありすの集団であれど撃退できそうなものなのだが 「どういうことなの・・・?」 「ゆー・・・ありすたちのばっくには くいーんありすがついてるんだよ・・・。」 「くいーんありすはおおきくて、とてもまりさたちじゃかなわないよ・・・。」 何でもありすの群れにはクイーンありすなる巨大な個体がいるそうなのだ。 悲観にくれる2匹の姿を見て、兄貴はある決心をした。 「だらしねぇな!!おしぎぼ君Now!!」 そう言って2匹を抱きしめた。 その後、心配そうな顔をする2匹を見送ると、兄貴は助手にこう告げた。 「カズヤ!!明日9時に弁当食べたぁい。」 「あぁん?なんで?」 「クイーンありす、Fuck You!!」 「おお、激しい。」 そうしてその夜、兄貴はいつもより早く床に就いた。 森の中、兄貴は足元のそれに目をやる。 かつて兄貴はゆっくりハンターであった。 ゆっくりハンターとは田畑や家屋を荒らしたり、家畜や飼いゆっくりを襲う、いわゆる悪いゆっくりの討伐を行う者のことである。 兄貴は鍛え抜かれた肉体一つで日夜野山を駆け巡った。彼が通り過ぎた後には潰れた饅頭しか残らなかった。 いつしかユニフォームのレザーパンツが餡子を吸い過ぎ真っ黒になったころ、いつものように討伐を終えた兄貴に声をかける者がいた。 「なんでこんなことするの!!?」 「あぁん?何の問題ですか?」 そこには潰れたゆっくりの側で泣き叫ぶ子ぱちゅりーがいた。親子であろうか。 兄貴はせめて一思いにと手を伸ばす。それでも怯まずぱちゅりーは話し続ける。 「ぱちゅりーたちはなんにもじてないのにいぃぃ!!」 「人のお家に入ったやろ!!」 「にんげんのおうちにはいったのはわるいゆっくりだけだよおぉ!!」 「・・・・・どういう意味?」 「はたけのおやさいぬすむのも いちぶのゆっくりだけだよ!!それだってしかたがないんだもん!!」 「こっちも盗まれたら困るんだね、仕方ないね。」 「でもここは もともと わたしたちのすんでいたもりよ!!あとからきたのはそっちでしょう!?」 「・・・・・・・・・・」 兄貴は言いよどんでしまった。事実この森付近の田畑は、最近人間が切り開き作ったものであった。 平和に暮らしていたゆっくり達を追い出し、人間はどんどん森を切り開いていった。 そうした事柄がゆっくり達を圧迫し、結果、人里を襲わざるを得ない事態を作り上げたのだ。 「わたしたちだって、にんげんに かかわらず ゆっくりしたかった!!でもそれを させなかったのは あなたたちでしょう!?」 ポツ、ポツ、、、ザアァァァァァァ、、、、、 まるでゆっくりのために泣かんとばかりに雨が降り出した。冷たい雨は兄貴の興奮をゆっくりと冷ましていく。 兄貴はぱちゅりーを殺すことは無かった。だがぱちゅりーは逃げることもなく、その雨に身を任せていた。 長い長い雨が明ける頃、そこには1つの帽子と1人の男だけが残された。 そうして兄貴はレザーパンツを脱いだ。 「もう朝やぁ・・・」 窓から差し込む朝日に顔をしかめる。懐かしい夢を見た。兄貴は顔を洗った。 「餡かけチャーハン?」 「ホイホイ☆チャーハン!」 「ナイスでーす!!」 「巻いて食えやぷーさん!!」 並べられたチャーハンをレタスで巻いて食べる。そんな兄貴を皆は心配そうな顔で見る。 何の問題ですか?心配不用とばかりに、兄貴は笑った。 そうして食事を終えた兄貴は1人ガレージへ向かうと、今では使われてないクローゼットからかつての相棒を取り出す。 漆黒に染まりどこか妖しく光るレザーパンツ。 「また着けるんだね・・・仕方ないね・・・」 そう言った兄貴の横顔はどこか寂しそうであった。 「きょうもいっぱい まりさたちを すっきりさせてあげましょうね!!」 「とかいはのテクでめろめろよ!!」 ここは外道なありすの群れ、ここでは朝からありす達が猥談に花を咲かせていた。 今日はどれだけのゆっくりをすっきりさせられるか、そう話すありす達は実に幸せそうだ。 だがそんな平穏を切り裂くように、森に爆音が響きわたった。 ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・ 「ゆ、ゆゆゆ!?なんなのいったい!?」 「なにこのおと!!ぜんぜんとかいはじゃないわよぉ!!!」 一体何事かと視線を集める 「ちぃ~んぽ~♪朝勃ち~♪」 「「「ゆっぎゃああああぁああぁぁぁあぁぁぁぁ!!!??」」」 凄まじい砂煙を巻き上げ物凄い速さでバイクに跨る半裸のマッチョ。 真っ黒なレザーパンツが尻の割れ目に食い込んで、何とも扇情的な格好である。男はありす達の前でバイクを降りた。 「お相撲!?無理やりすっきりなんてエロいか!!あぁん?卑猥か!?」 「いきなりあらわれて なにいいだすのよ!!」 「わたしたちには まりさたちをすっきりさせるって とかいはなぎむがあるのよ!!」 いきなり現れた闖入者もとい珍入者、その言葉にありす達は抗議の声をあげる。 「ゆ!!あなたきのうのにんげんね!!」 「わたしたちにけんかをうろうなんてばかなの?しぬの?」 「わたしたちにはくいーんがついてるのよ!!」 クイーンに守られているいるという余裕か、あるいは数が多いことからの慢心か。 ありす達はプギャーm9(^Д^)ゲラゲラと兄貴を笑い飛ばした。 「マルチ☆ゲイ☆ペェェンツ!!!」 「「「ゆぼおおおぉぉぉぉ」」」 そりゃこうなるよね。まるで成長してないんだね。仕方ないね。 兄貴のネイティブな発声と同時に吹っ飛ぶありす、流石に分が悪いと判断したのか群れの奥へと逃げ出した。 「おっくせんまん・・・おっくせんまん・・・」 兄貴はその後をセクシーについていった。 「くいーん!!ゆっくりできない にんげんがきたよ!!」 「とかいはじゃない いなかものなの!!はやくやっつけてね!!」 『あら、私のカワイイありす達がお世話になったようね。たっぷりお礼してあげないとね!!』 クイーンありすは全長3メートルはあろうかと言う巨漢であった。なるほど、これでは普通のゆっくりでは敵うまい。 「この森から出ていけぇ!!」 兄貴にはまだ迷いがあった。出来ることなら平和的に解決したい。最大限の誠意を持って兄貴は語りかけた。 だがそんなおり、ある物に気付いた。クイーンの髪にはれいむやまりさ種のリボン、ぱちゅりー種の月型の留め金など様々なゆっくりの 装飾が着いていた。本来ならば、ドスが群れのゆっくりから信頼の証として渡されるものだが、この群れのゆっくりはありす種のみであ る。これが意味することは一つ 『うふふ、素敵でしょう?これは私達がすっきりさせてあげたお礼に貰ってあげてるの。私達にすっきりさせられるなんて幸せに比べれば 些細なものだけどね。なんならあなたのパンツも加えてあげましょうか?』 「おま、人のものを・・・・・!!!」 ありす達はレイプしただけでは飽き足らず、あまつさえゆっくりの命とも言える装飾品を奪っていたのだ!! 流石の兄貴もこれには怒りが有頂天だ。もはやこのクイーンにかける温情はない。 「ナウい♂息子!!!」 兄貴の筋肉が激しく唸る!心も筋肉もキレている!! その様をガッチリムッチリ見せ付けら硬直する取り巻き達、中には気迫にあてられ泣き出すものまでいた。 「あれか!?見せかけで超ビビってるな!?」 『上等じゃない・・・行くわよ!!』 「カマン、レッツゴー!!」 こうして始まったビリー兄貴vsクイーンありすの無制限一本勝負。 普通の人間が巨体のゆっくりと力比べをしたら、一瞬で潰されてしまうことだろう。 眼前の人間に至っては武器どころか身を守る鎧すら身に着けていない。馬鹿め!!クイーンは兄貴に飛びかかった。 プチッ 「さすがくいーんね!!」 「ばかないなかものはしぬべきなのよ!!」 周りのありす達が騒ぎ出す。飛びかかったクイーンをよけることなく、兄貴は一瞬でその下敷きになった。 『まったく、馬鹿な人間はこれだから。それじゃあ皆、今日もまりさを探し、に・・・?』 「どうしたの、クイーン?」 突如クイーンが言葉をとめ、ブルブルと震えだしたではないか。 何事かとクイーンのまわりにありす達が駆け寄ったその時 「ゲイバーーーーーーーー!!!!!」 『ゆ”っがあ”あ”あああああああああああああ!!!??』 「「「ぶっぎゃあああべべべべべ!!!!??」」」 突如として吹っ飛ぶクイーン、その巨体に巻き込まれて数匹のありすが無残にもミンチと化した。 そこから現れたのは兄貴、傷一つなくピンピンしているではないか。 「ぱっちゅりー、うっ!!」 『ぐぐぐぐぐぐ!!!ゆ”る”ざな”い”い”いいいいいいい・・・・・!!!!!』 ダブルバイセップス・フロントからサイドチェスとを決めながら、ムニムニと乳首を上下させる兄貴。 その挑発的な態度にクイーンありすもぶちぎれた。 『死ねええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』 ゆっくりらしからぬ勢いで飛び掛るクイーン、だが怒りに我を失った大振りな攻撃は兄貴に容易くよけられる。 次々に繰り出される突進をホイホイと軽やかなステップ(カズヤダンス)でかわしてゆく、だが 「「「そこまでよ!!!」」」 「あぁん、ひどぅい!!!」 なんと取り巻きのありす達が足に絡み付いてきたのだ。不意に足止めをくらった兄貴にクイーンがせまる。 「いかん!!いかんいかんいかん!!あぶないあぶないあぶないあぶな米倉でぇすっ!!!!!」 ドゴォッッ!!! 「ああもう最悪・・・」 取り巻きごと派手に吹っ飛ぶ、流石の兄貴もこれは効いたようで思わず弱音もこぼれる。 クイーンだけなら何てことはないのだが、これだけの取り巻きに不意打ちを食らうとなると厄介である。 おそらくは最初のポージングでビビって逃げ出すだろうと思っていたのだが、まったくの予想外だ。 これだけの群れを纏め上げるとは敵ながらナイスでーす・・・ブスリッ 「アッー!!」 その時兄貴のケツ穴に何かが刺さった。思わず叫んでそれを抜き取る。それは取り巻きの着けていたカチューシャであった。 「・・・・・!!! 全てはチャンス!!!よく育ったナスビね!!!」 それを見て何かを閃いた兄貴はクイーンに向き直ると突進した。 「いかせないわよ!!」 「ゆっくりとまりなさい!!」 「バー!!!ロー!!!」 纏わり着く取り巻きを蹴散らしクイーンに詰め寄る。その姿やまさに人間機関車である。 『ゆぐうぅ!?何のつもり!?』 体に取り付かれたクイーンが身をよじって振り外そうとするも、兄貴はがっちり食らい着いて離れない。 そして手を大きく振りかざし 「アップリケ!!!」 『ゆぎゅうぃ!!?』 手にしたそれを深々と突き立てた。その瞬間兄貴は弾かれ吹っ飛んだ。 『残念だったわね!!ちょっと驚いたけれどちっとも痛くないわよ!!感じないわよ!!そろそろ観念しなさい!!』 そう言って取り巻きに動きを封じるよう命じる。だが取り巻きのとった行動は 「「「ゆっくりできないやつはしねえええぇぇぇぇぇ!!!」」」 『ちょ、ちょっと!!? あなた達何してるの!!?人間はあっちよ!!!』 「「「うるざいいいいぃぃぃ!!!なかまごろじはじね”えええぇぇぇぇぇ!!!」」」 『ゆうううぅぅぅ!!!???』 クイーンは狼狽した。まさか群れのために戦う自分がいきなり攻撃されるとは思わなかったのだ。 必死に振り払おうとするも、親の敵でも相手にするかのように取り巻き立ちはとまらない。 『い、一体どうなってるの!!?人間、あなた何したのよ!!!』 「なったお!!そうなったお!!」 兄貴はウィンクしながらクイーンの頬に指を向ける。そこには死んだ取り巻きのカチューシャが突き刺さっていた。 『!!!!!何てことするのよおおおおぉぉぉぉ!!!!!!!』 「Fuck You !!どうでもいいわ!!」 叫ぶクイーンに一言返すと、兄貴は手を出さずに傍観を決め込む。 そうする間にも取り巻きの攻撃は激しさをまし、ついにクイーンのからだからカスタードが漏れ始めた。 『ゆぐ・・・!!やめろおおおおぉぉぉ!!!』 「「「ゆべえええぇぇぇぇぇぇ!!?」」」 とうとうクイーンは耐え切れず取り巻きを攻撃しはじめた。クイーンが体を打ち付けるたびに無数の饅頭が宙を待った。 『はー・・・はー・・・』 「結構すぐバテるんだね。」 数分後、すべての取り巻きを潰し終えたクイーンは荒い息をつきながら兄貴を睨み付けた。 対し兄貴は舌舐めずりしながら腰を振り、立てた中指をクイクイと曲げて挑発している。 『ゆっがあああああぁぁぁぁぁあああああ!!???』 「キワミってなに!?」 ガシィ!! 兄貴は突っ込んできたクイーンを正面から受け止めた。いくら疲れているとは言え予想外のことにクイーンは奇妙な声をあげる。 「あぁん!?スポーツ的にはハードワーク!!?」 そう叫んで兄貴はクイーンを担ぎあげる、かつて多くのゆっくりを葬って来た必殺技『フェアリーリフト』である。 そしてクイーンの体が完全に担ぎあがったことを確認すると、兄貴は激しく回転しはじめた。 「ぶうううううううううううう!!!!!」 『ゆぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ!!!??』 「勢いあまって・・・・新☆日暮里!!!」 『ゆぼおおおおおおおおお!!!!!』 ビターン!!! 回転の勢いを利用しての叩きつけにより、物凄い音を立ててクイーンは地面と強烈なキスをする。 「蟹になりたい!蟹になりたいね!!」 兄貴はそんなクイーンに足を乗せると誰に見せるわけでもないが、勝利のガッツポーズを決めた。 『ゆ・・・ぐぐぐ・・・』 「ああん?何気に強いですね・・・」 足の下が鈍く震える、クイーンはまだ死んでいなかった。 『ご、ごべんなざい”いいいぃぃぃぃ!!ありす達が悪かったでずううううぅぅぅ!!!』 「あぁん?反省したやろ!!」 『反省しましたああぁぁ!!この森から出て行きまずがら許じでぐだざいいいいぃぃ!!!』 「どうしようかな・・・?」 口では兄貴は悩む素振りをみせる、だが心の中では決まっている。 このありすは余りに多くのゆっくりを犯し、殺しすぎた。今は反省していても傷が癒えれば、また同じような過ちを犯すだろう。 「ふるもっふ!!!」 『ゆべっ!!?』 兄貴は足払いを放ちクイーンを仰向けに倒すとその下腹部にスパンキングをはじめた パパパパパパパパパパパン!! 「イケメ~ンwww? イケメ~ンwww?」 『ゆああああああ!?や、やべでえええぇぇぇぇ!!?』 クイーンは身をよじって逃れようとするが、兄貴はそれを許さない。 「えぇか!?えぇのか!?エッチめ!!言え!!」 『ゆ・・・!!?気、気持ちよくなんか・・・!!!!』 リズミカルな刺激に昂ぶって行くクイーン、気持ちとは裏腹にその身は快楽に溺れて行く。 「ほっそいチンチンねぇーwwwwww」 『ゆぐううぅぅぅ!!?そんなこと言わないでえええぇぇぇ!!!!!!』 堪らず顔を出すぺにぺにを見て告げる兄貴にクイーンは沸騰寸前だ。 「ダブル☆ゆきぽ!!!」 『ゆあああああああああああ!!??ら、らめえええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!??』 突如兄貴はそれを両手で握ると激しくこすりはじめた。 「超スピードゥ!!!」 『あっぱぱぱぱぱぱぱ!!!!!』 最後の仕上げと言わんばかりに速さをましてゆく神速の手コキ。ついにはクイーンは絶頂へ達しようとして 「ふぐりっ!!!」 『ま”り”あ”り”!!!???』 一気にペニペニを力の限りむしり取る。快楽から苦痛への一変をくっらたクイーンは目を白黒させる。 だが、兄貴は止まらない。 「ちんこぶすり☆」 『アッー!!!!!』 何と両手をぺにぺにがもげて出来た穴につっこんだのだ!! 「あぁん?入ったやろ!!でらべっぴん!?でらべっぴん!?」 『あぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ!!!??』 人間で言うと尿道からて手を突っ込まれて睾丸を内から直に握られているようなものである。 想像を絶する痛みに、クイーンは気がふれんばかりであった。 『殺して!!!もう殺してくだざい”い”いいいいいいいいい!!!!!』 「デビルレイクバーマ!!もぅこれで終わりだぁ!!!」 『びおらんてっ!!?』 そう叫んでクイーンは股間から真っ二つに切り裂かれた。 「なんばパークス・・・」 こうして森の平和は守られた。だが兄貴の戦いの日々は終わらない。 ゆっくりが傷つき癒しを求め続けるかぎり、兄貴は今日も戦うのだ。 人は彼を『森の妖精』と呼ぶ。 「いい目してんね、サボテンね~♪」 ブオオオオオオオオオ・・・・・ 終われ 作者・ムクドリ( ゚д゚ )の人 このSSに感想を付ける
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※『森のお医者様』 ]]『村のお医者様』の続きですので、そちらのほうを読んでから このSSを読んでいただかないと話の流れが分からないと思うので、上記2作を読んでいない方は、お手数ですが 上記2作を読んでからこのSSを読んでください・・・ 勝手ですが、作者からのお願いです。 (ちなみに、 青年=えーりんを飼っている男、幼馴染=青年の幼馴染である虐待お兄さん、男=めーりんを飼っている男、と分けていますです。 えーりんは、幼馴染の言葉にしばし呆然となった。 えーりんは呟いた。 「・・・どうして?」 どうしてなのだ。自分がぷれいすを離れたのはあいつらに言われたことが原因だというのに。あんまりにも身勝手すぎる。 「おい」 えーりんの飼い主の青年は呼びかける。幼馴染は顔を向ける。 「マジで?」 「こんな微妙な嘘つくわけねえだろアホか」 「・・・めんどくせえなぁ・・・えーりん、どうするんだ?」 ガリガリと頭を掻きながら青年はえーりんに問いかける。 「いかないというわけにもいかないでしょう」 「そうか・・・」 その会話に、怪我をして先程治療を受けに来ためーりんを飼っている男が口を挟んだ。 「あー、その・・・行く必要は無くなったみたいだぞ」 「え?」 二人と一匹は男に顔を向ける。 男は、青年の家の窓から少し離れた位置から、地面を見下ろしている。 その方向には・・・ 「「「「「えーりんをかえしてね!!ぷんぷん!!!」」」」」 「「「「「ぷきゅーっ!!」」」」」 地面には5匹の成体ゆっくりと、同じく地面に5匹の赤ゆっくり達が固まっていた。 成体ゆっくりのうち2匹(れいむとちぇん)は、腹が膨らんでいる。にんっしんっしているのだろうか。 赤ゆっくりは、まりさが2匹ありすが2匹、みょんが1匹。 その全てが、頬を膨らませて威嚇している。 「そういやあこの家って森に一番近いんだったっけな・・・」 幼馴染は呟く。 えーりんは黙って家の窓のふちまで跳ねていき、そこからそのゆっくり達を見下ろした。青年達はそんなえーりんの後姿を見守っていた。 「ゆ!えーりんだぜ!!」 まりさの一言に弾かれたように、ゆっくり達は威嚇を止めて、 「えーりん!れいむたちのゆっくりぷれいすにもどってきてね!!」 「おねがいするわ!あなたがいないとふあんでゆっくりできないのよ!」 「ちーんぽ!」 「わかってねー」 成体5匹は口々にこう言う。赤ゆっくり達は目を輝かせて「ゆぅ~」と言いながらえーりんを見つめている。 それを見たえーりんは、目を細め、不機嫌そうな表情で、突き放すように言った。 「・・・いやよ」 それを聞いたゆっくり達は、 「「「「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!!???」」」」」 と、涙を撒き散らしながら声をそろえて嘆く。 「いまさらぷれいすにかえるきになんてならないもの」 「なにいっでるのぉぉぉ!!!えーりんはありずだぢのゆっくりぷれいすのおいしゃさまでしょぉぉぉ!!」 そう言うありすに向けて、えーりんは答える。 「それはちがうわ。 わたしはゆっくりのおいしゃさま。あなたたちだけのものになることはできない」 「ぞんなごどいわないでねぇぇぇ!!!」 「えーりん!おねがいなのぜ!かえってきてほしいのぜ!」 そう言うまりさに、えーりんは顔を向け、 「あなたがそれをいうの?どのくちでいってるのよ?」 そこまで言ってから一呼吸置き、さらに咎めるような口調で言った。 「ねえまりさ。あなた、どうしてわたしがぷれいすをはなれたのかわかってるの?」 「・・・ゆ?・・・ぷれいすがゆっくりできなくなったから?」 「うん。じゃあゆっくりできなくなったげんいんは?わかる?」 えーりんは静かに、しかし強い口調で、まりさに言葉をぶつけていく。 このまりさは、ぷれいすが捕食種達に襲われた次の日に、治療をするえーりんを罵倒したゆっくりの一匹である。 頬につけられた、治りかけている大きな傷が目印だ。 そのときに言い放たれた言葉を、えーりんは未だにはっきりと覚えている。 「えーりんなんてえいえんにゆっくりできなくなっちまえなのぜ!!!」 そうまで言ってのけたまりさが、今こうしてえーりんを連れ戻そうと説得しているのは、ひどく滑稽に思える。 「・・・わからないのぜ」 まりさは数十秒間悩んだが、答えを導き出すことができなかった。 自分に都合の悪いことは忘れてしまうという通常ゆっくりの性質を、えーりんは改めて確認した。 「そう。まあ、あなたがおぼえていたとしてもわたしはぷれいすにもどったりすることはないけどね」 「どういうことなのぜ?」 「ねえまりさ。わたしがぷれいすをでていったのは、あなたにもげんいんがあるのよ」 「ゆ!?・・・なにいってるのかわからないのぜ」 「はぁ・・・」 えーりんは溜め息をついた。 えーりんを見上げていたゆっくり達も、折れないえーりんを見て、すっかり元気を無くしてしまっている。 数秒の沈黙の後、えーりんは振り向いて、青年達に向かって、 「こいつら、どうおもいます?」 と問いかけた。 「勝手だな」 「しつこい」 「いじめまくりたい」 と、青年、男、幼馴染の順に言った。 「・・・さいごいがい、わたしもどうかんです」 えーりんは言う。 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ!!??」 幼馴染は叫ぶ。 「・・・おにいさんのおともだちさん、ゆっくりがそのごしゅみをりかいするわけにはいかないのです」 「・・・そうか・・・」 「そのごしゅみは、ぐたいてきにどういうことをするのかは、どすゆかりんからきいています」 「なんでそんなこと知ってるの君のところのドスは・・・」 「しょうじき、そのごしゅみのたいしょうがわたしにむけられたら・・・とおもうと、すごくこわいです。 まあ、でも、そのごしゅみのたいしょうをわたしにむけられることがなければ」 「なんだそうか。安心しろ、君を虐めたいなんて思わないから」 幼馴染は満足げに頷きながら言う。 「というか、そのごしゅみじたいなくしていただけると、ほんとうにあんしんできるのですが」 「すまぬ、それは無理だ」 「・・・まあ、それはともかく、こいつら、なんとかしていただけませんか?」 「え?マジ!?」 「あ・・・その・・・わたしがおねがいしたいのは、こいつらを、 おにいさんたちのほうからもとのぷれいすにもどるようなんとかしていただきたいというだけです。 いじめたり、えいえんにゆっくりできなくなるようなことはしないでいただけますね?」 「ゆ・・・?」「え、えーりん、なにいってるの?」 ゆっくり達と同様に、青年達も困惑した。 「・・・いいのか?その、言うこと聞いてやらなくて」 幼馴染は確認する。それに、えーりんは頷く。 「いいんです」 「そうか。あ・・・その、さ、君のとこのドスからなんか報復されたりする可能性があるのかもしれないのが心配」 「だいじょうぶだとおもいます。どすはわたしがぷれいすからはなれることにはんたいはしませんでしたし、 こいつらは、どうせどすからのきょかもとっていないでしょう。どすがこんなおおぜいをよこしてくるとはおもえませんから」 ちなみに、許可を出された?のはまりさ一匹だけである。 「ドスねえ・・・君のとこのドスって、そんな優秀なのか?」 再び聞いてきた幼馴染に、またえーりんは頷く。 「どすは・・・きびしくもありますが、どすのいうとおりにすれば、どんなこともうまくいくんです。」 「・・・そうか。ドスには怒られ、さらに時間を割いて村まで来たのにえーりんを連れ戻せなかった、じゃあ 得することがなんも無くなっちまうから、絶対にえーりんを連れ戻さなくちゃいけないわけだ」 「・・・わたしにはなんともいえませんが・・・そうなのかもしれませんね。こんなにしつこいのは」 「ハハッ、こいつらも馬鹿だな。苦しんで殺される位なら怒られるほうがマシなのに」 「え?」 「いやなんでもない」 彼は、少々心が痛むが、えーりんに言われたことを守るつもりは無い。 幼馴染は、猛スピードで玄関へ向かい、青年の家から飛び出して、頬を膨らませるゆっくり達を捕まえようとした、その時・・・ 「ま、まって、ください!にんげんさん!!」 という声が聞こえた。 えーりんとゆっくり達と幼馴染は、声のした方向に顔を向けた。こちらに向かってきたのは・・・ 「「「「「「「らん!」」」」」」」「らんとは。珍しい」 群れの幹部の、あのらんであった。 「はぁ、・・・はぁ・・・」 「らん、どうしたのよ?!」 えーりんはぽいんと窓から降りて、らんに尋ねる。青年はそれを追うように窓に歩み寄って、窓から地面を見下ろす。 らんは、息を切らしながら告げた。 「・・・っ、そいつらを、つれもどしに、きた」 「?」 「ら、ら、らんだぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆっくりできないわぁぁぁぁぁ!!!!」 「ゆっくりごろしがれいむにぢがづがないでねぇぇぇ!!」 「ちっ、ちんぽ!!」 「・・・」ガタガタ 叫ぶ4匹、みょんの背後に隠れて震えるちぇん。五匹の普通ではない反応と、そしてれいむがらんに向けて言った言葉が、えーりんは気にかかった。 「らん、あなた、なにをしたの?」 「・・・」 らんは俯きながら黙っている。 「らんは・・・らんは、れいむをえいえんにゆっくりできなくさせちゃったんだぜ!!!」 まりさが叫ぶ。その言葉に、えーりんはにんっしんっれいむを見ながら首を傾げる。 「れいむならそこにいるじゃない。なにいってるの?」 「そうじゃないぃいいい!!!もうひとりれいむがきてたのぉぉぉお!!!」 「ああ、そういうことね・・・でも、」 えーりんの知っているらんは・・・というか捕食種でないゆっくりなら当然のことだが、 無闇に他のゆっくりを殺したりはしない。らんは群れの幹部をやっていけるくらいなのだからなおさらのことだ。 らんが我を忘れてそんなことをするとは、ただ事ではない。恐らく・・・ 「そのれいむが、らんをおこらせるようなことをしちゃったんでしょ?」 「ゆ・・・まあ、それは・・・」 「やっぱり」 「それよりらん、れいむのあかちゃんはどうしたのよ!?まさかおきざりに・・・」 らんは黙ったまま尻尾で帽子を上げて頭頂部を見せる。そこに、 「ゆぅ~・・・」「ゆぴー」 あの3匹の赤れいむ達がいた。グッスリと眠っている。目に隈が出来ている。泣き疲れてしまったのだろうか。 「あぁ・・・」 五匹は安堵の溜め息をつく。 それを見てから、らんは口を開く。 「れいむのことは、ほんとうにすまなかった。ばつはかならずうける。 おまえたちといっしょにぷれいすにもどってからな」 「・・・」 「だからたのむ、ぷれいすにもどってくれ、みんな」 「えーりんは・・・どうするの?」 ちぇんはえーりんのほうを向いて尋ねる。 「なんどいえばわかるの?」 「わっ・・・わかるよ~・・・ごめんなんだよ~」 「っていうかあなたたちなんでわざわざおちびちゃんたちまでつれてきたのよ?あしでまといじゃない?」 「ゆ・・・それはね・・・」 れいむはまりさのほうをちらりと横目で見る。 まりさは口を開いた。 「おちびちゃんはゆっくりできるものだぜ!かわいいぜ! だからおちびちゃんたちをみせればにんげんもめろめろになって、えーりんをつれてかえってもひきとめられないだろうとおもったのぜ!」 それを聞いた青年は呟く。 「ゆっくり理論は理解出来ん・・・」 それを聞いたえーりんが振り向き、青年を見上げて、そして苦々しげに笑いかけ、言った。 「しょうがないです。にんげんさんとわたしたちはちがいますから」 「そうだな」 青年とえーりんは笑いあった。 「えーりん、なにしてるのぜ?」 まりさの呼ぶような声が背後から聞こえたので、えーりんはまた振り向いた。 「なんでもないわ。それより、いつまでここにいるつもりよ?」 「えーりんがまりさたちといっしょにぷれいすまでかえるけっしんをつけるまでだぜ」 それを聞いたらんは、イライラしたような声でまりさに言い放つ。 「・・・まりさ」 「ゆ?」 「いいかげんにしろ。もうすぐひがくれる、れみりゃやふらんがあらわれるじかんだ。はやくもどらないといけないぞ」 「そうなったら、にんげんのおうちをうばえばいいのぜ。そんなこともわからないのぜ?」 「えっ」 「何それ怖い」 まりさの言った言葉に、青年と幼馴染は反射的に呟いた。 それに対し、まりさはこう言った。 「ゆ?なにまぬけなかおしてるの?まりさたちにできないわけないでしょ?」 「「「「・・・」」」」 青年と男とえーりんとらんは、心底呆れたような顔でまりさを見つめている。 「な、なんなのぜ?できないとでもおもってるのぜ?」 それに対して、幼馴染が答える。 「何なの?出来るとでも思ってんの?」 「あたりまえだぜ。にんげんがたばになってかかってきてもまりさにかなうわけないでしょ」 「いつも思う。その自信の根拠はどこから来るのかと。お前今まで人間に会った事あるか?」 「これがはじめてだぜ」 「えっ・・・おかしいって思ったことは無いか?」 「ないぜ。でも、まりさはもりのなかならつよいほうにはいるとはおもってるぜ!」 「えっ・・・その、もう一回聞くが、ゆっくりが人間に勝てると思ってるのか?」 「そうだぜ!ひとめみてわかったぜ!にんげんにまりさがまけるわけないぜ! おおきさなら、にんげんとまりさはおなじくらいなのぜ!!」 どうやらこいつは頭の大きさで敵の強弱を見極めるタイプのゆっくりのようだ。 「ああ・・・なるほどね。でもさ・・・本気で思ってる?」 「あたりまえだよ!!!なんかいいわせるの!?」 「えぇ~何コイツ思考回路おかしいよ絶対・・・えーりんに診てもらうべきだろ・・・」 と嘆く青年に、幼馴染は諭すように言い始めた。 「まあそう嘆くな我が友よ・・・ ゆっくりにも個性ってものは当然ある。その個性が形成されていく過程で、ゆっくりは色んなことを吸収していくわけだ。 親のからの知識だったり、自分の体験からだったりな。 そんで、このまりさはたまたま、自分と同じくらいの大きさの敵に勝ち続けてきちまったんだ」 「れみりゃにぼろぼろにされちゃったことはわすれたみたいですけどね」 「・・・だから、ゆっくりの基準なら、特別頭がおかしいってわけじゃないのさ。こんなこと言うゆっくりはたくさんいるぜ。 それに、さっきえーりんが言ってただろ。人間とゆっくりは違うって」 「・・・ふーん。ためになるお話をありがとう」 青年は、別になんとも思っていないような表情で幼馴染に礼を言った。 「・・・で、らん、どうするのよ?」 えーりんは、無表情のままらんに問う。 それに対し、らんは、呆れ顔で言った。 「・・・さっき、もりのなかでわたしのいったことをおぼえてないようなら、わたしと、れいむのあかちゃんだけでぷれいすにもどる」 「「「「ゆ!?」」」」「ら、らんしゃま?」 「・・・らん、ぷれいすにかえるの?」 えーりんは確認する。 「そうだな。もうかえる。・・・ゆかりんさまから、つれもどしてこいとしれいをうけていたのだがな。 そのけっかがあかれいむさんにんだけとは、もうしわけないきもするが」 「どすになんていうつもり?」 「ありのままをはなすしかないだろう」 「そう。・・・らん、たっしゃでね」 「ああ」 「・・・あ、らん。いつもの、わすれてたわね」 「え?」 「ゆっくりしていってね」 「・・・ああ。ゆっくりしていってね!」 えーりんと別れの挨拶を交わしたらんが後姿を見せた瞬間、ちぇんはその後を追おうとした。 「ちょ、ちょっとまってらんしゃま!まって、おいてかないで!!」 「・・・どうしたのちぇん?にんげんさんはこわくないんじゃなくて?」 えーりんの問いに立ち止まって、振り向いて、ちぇんは答えた。 「・・・らんしゃまは、どすがあいてをしてもにんげんさんにはかなわないっていってたよ~・・・はじめはしんじられなかったけど、 らんしゃまのいうことはいつもただしいんだよ・・・だから、いまさらだけどこわくなってきたよ・・・それに、」 「ん?」 「らんしゃまにみすてられるのも、おなじくらいこわいよ~・・・ゆっくりできないんだy・・・ゆ?」 「・・・」 そこまでえーりんに向けて言ったとき、ふと、ちぇんは、まりさの様子がおかしいことに気付いた。 「まりs」 どうしたの?と続くはずだったのだが・・・ 「ゆっくりでぎないえーりんはゆっぐりじねぇぇぇぇぇぇ!!!」 まりさはそう叫び、えーりんに体当たりをした。 「ゆ゛っ!?」 えーりんはそのまま幼馴染の足元まで転がる。 それを見たちぇんは・・・いや、まりさ以外の、そこに居合わせた全ての生き物が驚愕した。 叫び声を聞きつけたらんがこちらまで戻ってくるのが見えた。 「ちょ、ちょっとまってねまりさ!えーりんをゆっくりできなくさせちゃだめだよ!!」 れいむはそう言うが、まりさは怒りの形相のまま再び叫ぶ。 「なんでえーりんはまりさたちのいうことをきいてくれないのぜ!?いうこときいてくれないと、まりさおこるのぜ!! まりさをおこらせるといたいめにあうんだよ!!またいたいめにあいたくないなら、いまのうちにぷれいすにもどるけっしんをしてね! でないと、まりさがえーりんをえいえんにゆっくりできなくさせるよ!!!」 その言葉を聞いた他の4匹はうろたえた。 「・・・ふふっ」 えーりんは、横になったまま砂だらけの顔に笑みを浮かべるだけだ。 「えーりん!さっさt」 「このばかまりさがぁぁぁぁ!!!」 「ゆべっ」 その時、らんがまりさに体当たりをして突き飛ばした。まりさの帽子が舞い上がる。 突き飛ばされたまりさのほうに、成体4匹は跳ねていく。 落ちてきた帽子を咥えて横に置くと、らんはまりさに向かって言い放つ。 「じぶんのいうとおりにならなければゆっくりできなくなれだと?・・・きさまがそんなわがままだとはおもいもしなかったぞ」 「ら、らん・・・」 「それにまりさ・・・いつもいつも、もじどおり『みをけずって』けがをなおすえーりんがいたみになれていないわけがないだろう。 こうげきでえーりんをおることはできん。 そんなちょうしだからえーりんにあいそをつかされるのだ」 「ゆ・・・」 「まりさ、こんごいっさいぷれいすにはもどってくるな。このぼうしはつかえなくしておく」 「ゆぅ!?」 言い終えたらんは、まりさの帽子を尻尾に引っ掛けたまま、今度こそ森の方向へ去っていった。 「ち、ぢょっどまっでぇぇぇぇ!!!ばりざのおぼうじぃぃぃぃ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!!がえじでぇぇぇぇ!!!」 まりさは横になったまま顔を歪めて号泣するが、らんが振り向くことはなかった。 そんなまりさを、周りの成体4匹は冷ややかな目で見つめていた。 えーりんは、玄関から外に出てきた青年に抱きかかえられたまま、5匹を見下ろしていた。 いたたまれなくなったちぇんはらんの向かっていった方向に顔を向ける。既にらんの姿は見えなくなっていた。 ちぇんは口を開いた。 「みんな・・・かえろうよ・・・」 まりさ以外の3匹は、その言葉に無言で頷いた。 4匹は、抱きかかえられているえーりんを見上げ、一斉に言った。 「「「えーりん、にんげんのむらでゆっくりしていってね!!!」」」「ちーんぽ!!!」 その言葉に、えーりんは答えた。 「ゆっくりしていってね!!!」 と。 「なんか日本語として成立してない気がするんだが」 「だから人間とゆっくりは違うんだってば」 「いや、きっと今のえーりんの『ゆっくりしていってね』は『ゆっくりしていくね』って意味なんだろ」 「なら『ゆっくりしていくね』って返せばいいじゃん」 「それは『ゆっくりしていってね』って言われたから仕方ないことさ。これが定番だし」 「えっ・・・俺初対面のとき『ゆっくりしていくよ』って返しちまったんだが」 「まあそれは、お前は人間だから気にしなくていいんだよ。俺なんて『うるせえ死ね』って返すし」 「「それは無いわ」」 頭上で繰り広げられる『ゆっくりしていってね』についての議論に耳を傾けながら、 らんと同じ方向へ去っていった4匹をえーりんは見送った。 「・・・そう。分かったわ。残念だけれど」 「もうしわけありません」 運よく、捕食種に出会うことなくぷれいすに帰ったらんは、元の親れいむの家の中に、食料を添えて赤れいむ3匹をそっと置いた後、 ドスゆかりんの巣穴に戻り、今回のことのありのままを報告した。 「らん、あなたもゆっくりだから、もちろん失敗することもあるのはわかるわ。とは言えど、今回が初めてよね。失敗したのは」 「はい」 「正直、意外だったわ」 ゆかりんは笑いながららんに言う。 「私は『なんとしてでも連れ戻して来い』って言ったのにね。あなたが私の指令を破るなんて思ってもみなかったわ」 「ほんとうに、もうしわけありませんでした」 「良いのよ、気にしなくて。ま、ゆっくり殺しの件の罰は考えておくけれど」 「はい」 「今日は、あとはゆっくりおやすみなさい」 なんとも妙なことだ。数時間前と言っていることが違っている。 「はい。おやすみなさいませ」 「ええ」 自室に戻るらんの後姿を見送り、ゆかりんは考える。 (人間さんと交流をなくしてしばらくすれば、こういうことは必ず起きるっていうことを覚えとかなくちゃね) 思えば、森の奥にぷれいすを移してから2年が経っている。 ちなみに、群れの創立は6年前、らんが幹部になったのは3年前である。 (群れのゆっくりがまた減ったのは大変だけど、よく考えたら結構簡単に私たちは数を増やすことができるし、 このぷれいすに住んでるわけじゃない他のゆっくりがここに住み始めることはちょくちょくあるのよね) 事実、らんが人間の村に行っている間にも、一匹のまりさが、このぷれいすでおうち宣言をさせてもらったりしている。 (大丈夫だと思っておこうかしら。きっとあのまりさ達はもう帰って来ないだろうから、もう人間さんに関わろうなんて誰も思わないだろうし。 あのまりさ達には申し訳ないけど、誰かがこういう目に会わないといけなかったのよね。 ・・・でも、食料調達のとき以外は、しばらくは群れの外出を制限しようかしらねぇ・・・) そこまで考えたとき、外から、数匹のゆっくりの声が聞こえてきた。 声の雰囲気からすると、なぜだか知らないが、安堵したような様子である。 なにやら良い予感がしたゆかりんは、隙間をつなげて、上空からぷれいすを見下ろした。 ゆかりんの視線の先には、成体ゆっくり4匹と、その子供達が映っていた。 (・・・らん。これだけ帰らせてきたなら、十分に仕事はしてきてくれたみたいね。 外出制限じゃなくて、代わりに人間さんについての勉強が必要になっちゃうでしょうけど) ゆかりんとらんが居る限り、このぷれいすは安泰だろう。 いつものとおり、村のゆっくりの診察をし、夕食を食べ、そしてまた診察をし、 と言った調子で過ごしたこの日の夜。 「えーりん、本当に良かったのか?」 青年は布団にえーりんを入れながら尋ねる。 「はい?」 えーりんは首をかしげる。 「ぷれいすに戻らなくてさ・・・必要とされてるんだぞ?」 「いいんです。・・・ここにもひつようとしてくれるゆっくりがいます。それにわたしは、ここのほうがゆっくりできるんです」 「・・・そうか」 「はい。とっても」 「・・・」 「それに、このむらにすんでるひとたちもやさしいですしね」 「・・・そうか」 「はい!」 えーりんは笑顔で言う。 そんなえーりんを見て、青年は思った。 (なら、絶対にあいつに手は出させないようにしないとな。飼いゆっくりに手を出したことは無いって言ってたけど、それでも心配だ) 「それと、えーりん」 「はい?」 「君でも怒ることがあるんだな」 「・・・うふふっ、あたりまえですよ」 「そうか」 「ええ」 「おやすみ、えーりん」 「はい、おやすみなさい。おにいさん」 一人と一匹は夢の世界へ入っていった。 「ひゃ、ひゃめるのふぇ!まりふぁにほんなことひないでほひいのへ!!」 部屋の中には、頬を膨らませた帽子の無い成体まりさと、一人の男がいる。 「やめるわけねーだろカス。とっととその口ん中のお前の子供吐き出せよ。それともその口、二度と開けないようにするか?」 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」 口を閉じて涙を撒き散らしながら首・・・?身体を振るまりさに平手打ちをしているこの男は、 先程のえーりんの飼い主の幼馴染だ。彼は筋金入りの虐待家なのだ。 「喋れ。どうして欲しいのか言ってみろ。子供を吐き出して自分だけは助かりたいのか。 それとも子供を飲み込まざるを得ないような口にさせられて、子供だけは俺の手に触れさせないようにして、あと自分は餓死したいのか」 「ん゛ん゛っ」 どちらに対しても首を振るまりさを見て、にやりと笑った彼は、今度は拳を握り締めて、まりさの顔面を殴りつけた。 「ゆ゛っ!!」 嫌な音と共に、まりさは壁に激突した。その拍子にまりさは横になり、あんよを晒した。 真っ黒に変色している。つまり、このまりさはもう動くことはできない。 つまり・・・まりさのゆん生は、いわゆる『詰み』に嵌ってしまっているのだ。 近づいてくる彼を見るまりさの心に、絶望が広がっていった。 次の日、大きな餡子の塊が入ったゴミ袋が、ゴミに出されていた。 あとがき 結局、全体的にあっさり気味になってしまった。 あと、本当はあの5匹とその子供達も虐めたかったんだけれど途中で飽きたのでこんなんになっちゃいました。 まあ、そんなことより、 何回も地の文とか台詞を書き直してるせいか、書いてる最中「えーりん」の文字がゲシュタルト崩壊した。 byめーりん萌え このSSに感想をつける
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※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。 ※どくそ長いです。 ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※虐待パート小休止中。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』15 その日は特別暑い日だった。 私は疲れ果てていたが、ゆっくりに囲まれて歌わされていた。 無理に笑顔を作り、リズムをとって声を絞り出す。 「ゆっゆっゆ~……ゆ~ゆ~ゆゆゆ~……」 「ゆゆっ、ぜんぜんだめだよ!!やるきあるの!?」 「にんげんさんはほんとうにゆっくりできないわ、むきゅ!」 その時、突然、上空で物音がした。 バシュウウウ、となにかが吹き出すような音。 上を見ると、穴の口から見える空が、薄いピンク色の霧に包まれている。 「ゆゆっ!?なんなの!?ゆっくりできるもの!?」 「けむりさんはゆっくりしていってね!!」 ゆっくり達はしばらくうろたえていたが、やがて弛緩して地面に横たわり始めた。 「ゆゆぅぅ~~~……なんだかとってもゆっくりできるよ……」 「ゆゆゆぅ……ゆっくりしていってね……」 「ゆっくりするよぉぉ~~………」 だらしなく顔をゆるめ、地面に延びるゆっくり達。 声をかけてみても、ゆっくりするのに夢中といった様子で無反応だ。 しばらくしてから、ヘリコプターの音が聞こえてきた。 待っていると、果たして人間の姿が見えた。 「圭一さん!須藤さん!」 渇望していた人間の声だった。 あの施設の男たちらしい。 あれほど見つかるまいとしていた相手に対して、私はうれし涙を浮かべて声を返した。 「助けて!!助けてーっ!!」 すぐに縄梯子が垂らされた。 「圭一さん、来たわ!助けが来たのよ!!」 「ああ」 長浜圭一はさして感動もない様子で頷いた。 「大丈夫?登れる?」 「左足だけでも充分登れるさ」 長浜圭一を先に行かせ、尻を押してやる。 彼が無事に上がったのを確認すると、私も続いて梯子を登っていった。 「ゆっくりぃぃ~~~……」 「ゆっくり………ゆっくり………」 「ゆふぅ……ゆふぅ………」 地上に上がると、全てのゆっくり達が弛緩して地面に広がっていた。 どれもが究極のリラックスといった表情で、侵入者の人間たちを前にしてさえ反応しない。 ドスまりささえ弛緩してだらしなく広がり、その下に数匹のゆっくりを下敷きにしているが気づいていない。 十何メートル離れた草地にヘリコプターが止められており、 十数人のスタッフが集まって何事か準備している。 縄梯子を垂らしてくれた二、三人の男たちに聞いた。 「これは……何をしたの?」 「『ゆっくりオーラ』ですよ。 ドスゆっくりが常に微量のゆっくりオーラを放っていて、 周囲のゆっくりをゆっくりさせていることはご存じかと思います。 そのゆっくりオーラの成分を凝縮して強化し、さらにゆっくり以外に効力が現れないように合成したものを、 ガス爆弾にして上空からここに投げ込みました」 「そんなものまで作ったの?」 「いえ、あなたの娘さんの作品ですよ」 「……そう」 ゆっくり研究の第一人者である娘なら、こういうものを作ってもおかしくなかった。 一瞬聞き流しそうになったが、私は思い当たり、聞いてみた。 「そういうものを、娘があなたたちに預けていったの?」 「そうです」 「いつ?」 「出発の直前です」 「出発前って、誰の……?」 男は肩をすくめ、地面に腰を下ろしている長浜圭一のほうを見た。 長浜圭一が言った。 「ああ、もう言ってもいいだろう。あんたがあの施設を出発する前日だよ、須藤さん」 どういうことなのか飲み込めなかった。 混乱する思考がまとまらないままに、私は質問を繰り返した。 「出発………って?どういうこと?娘が……え?」 「あとは娘さんに直接聞いたほうがいい。 おい、博士はどこにいるんだ?」 長浜圭一が男たちに聞くと、ノートパソコンを携えた男が答えた。 「今から突き止めるところです。録画した映像です」 ノートパソコンの画面に映像が表示される。 それはひどく低い視点の映像で、暗い洞窟の中を映していた。 その洞窟の中、正面にいるのは……長浜圭一だった。 視界の隅には私の姿が時々覗いている。 「昨日録画したものです」 言葉を失って凝視しているうちに、視点が変わっていく。 映像は洞窟の中から地上に移り、森の中を縫って進んでいた。 「ありすの映像ですが、この後須藤春奈博士のところへ向かいます。 たどっていきましょう」 ノートパソコンの映像で道筋を確認しながら、長浜圭一が男たちの肩を借りて森の中へと進んでいく。 私はわけもわからず、その後を追った。 「んほおぉぉぉぉ!!おねえさんのまむまむぎもじいいいいぃぃぃ!!!」 「にんげんのおはだとかいはだわぁぁぁ!!んっほおおおぉぉぉぉ!!!」 「んほほほほほほほすっきりいぃぃぃーーーーーーっ!!!」 岩壁に穿たれた自然の洞窟の中に、私の娘はいた。 上半身を露わにして横たわる娘に、何匹ものゆっくりが身をこすりつかせていた。 スカートとパンツの他に何もつけていない春奈の体中がゆっくりの粘液にじっとり濡れている。 一週間もの間、恐らく何も食べていないだろう春奈がゆっくり達の慰みものになっていた。 脳髄に焼けた鉄が詰まったような怒り、いや激怒。 怒りのあまりに声も出せず、私はその洞窟に踏み込んだ。 「ゆゆっ!!にんげんさんだよ!!かってにぬけだしたの!?」 「かってにでちゃだめよ!!ゆっくりできないわね!!」 「れいむがおくってあげるからおうちにかえろうね!!」 順番待ちらしき、入口近くにたむろしていたゆっくり達が私のほうへ跳ねてきた。 その横っ面を力まかせに蹴りつける。 「ゆびぇ!!?」 蹴ったのは一匹のありす種だった。 そのありすは蹴られた勢いで吹っ飛び、洞窟の壁に叩きつけられて潰れ、カスタードをまき散らした。 明確な殺意をもってゆっくりを殺したのは初めてのことだったが、 怒りにかられている今の私は、そのことを意識さえしなかった。 放心状態で呆然としているゆっくり達を無視し、春奈の元にたどり着く。 春奈の体に身をこすりつけているゆっくり達、いや、ゆっくり共はすっきりに夢中で私に気づかないようだった。 「まむまむ!!まむまむ!!にんげんまむまむぎもじいいぃぃぃぃんほほほほほおおおお!!」 そのれいむは、春奈の口にぺにぺにを突っ込んで顎を振っていた。 私に背を向け、全身から粘液を飛び散らせながら一心不乱に顎を振るそのゆっくりの頭には、見慣れた飾りがついている。 私の……私がつけてあげたゴールドバッジ。 「んほっ、んほっほっほっほっヤバヤバヤバイ、イクイクイクイクイクんほっほっほおおおおおーーーーーっ!! でるっ、でるでるでるよおおおおいっぱいでちゃうううぅぅ!! かわいいれいむのおちびちゃんのもとたっぷりのんでねえぇぇぇぇ!!! すっ、すっ、す、すすすすすっっっっきりいいいいいーーーーーーーーーーっ!!?」 れいむは、春奈の口の中に精子餡を流し込むことはできなかった。 射精の瞬間に後頭部を掴まれたれいむは、 私の手に掴み上げられた状態で空中に精子餡をまき散らしている。 「ゆっ!?ゆっ!?ゆゆゆゆゆっ!?ゆっゆっ!?」 「………れいむ。何をしてるのかしら?」 「ゆっ!?すっ、すっきりっ!?ゆううぅ!?れいむじゃないよ!?れいむなの!?ゆっゆゆゆゆゆ」 射精直後の放心状態も手伝って状況がつかめずにいるらしいれいむを、私はそっと地面に下ろした。 下ろされたれいむは、すぐにぷるぷると体を振り、正気を取り戻したようだ。 私のほうに向かって叫びはじめた。 「おねえさんなにしてるのおおおぉぉぉ!? かってにでてきちゃだめでしょおおぉぉぉぉ!!!だれがでてきていいっていったのおおおぉぉぉ!? おねえさんはまだまだゆっくりしてないんだよ!!べんきょうしなきゃいけないんだよぉ!! わかってるの!?わがままもいいかげんにしてねえぇぇぇ!!」 バァン!! 私は靴を脱ぎ、靴の底をれいむの眼前の地面に叩きつけた。 「ゆっ」 れいむは硬直し、私の顔を見上げた。 その表情には、かつての「主」に対する感情が戻り始めていた。 「もう一度聞くわ、れいむ。私の娘に何をしていたの」 「ゆっ………ゆっ…………か、かわ、かわいいれいむをおこらないでね?ゆっくりして」 「答えなさい!!!」 再び靴を地面に叩きつける。 れいむのまむまむからちょろちょろと小便が漏れ始めた。 「ゆ…………ゆ…………ごべ、ごべんなざ……」 「誰が謝れなんて言ったの?何をしてたのかと聞いてるのよ」 「ず、ず、ずずずずずっぎ、ずっぎ………ごべ………ゆるじ、ゆるじでぐだざ……」 「すっき、何!?最後まで言いなさい!!」 「すっ、すっき……すっき……しょ………しょうがないでしょおおおおおおおおおお!!!?」 れいむは逆ギレして叫び始めた。 「これぐらいしかにんげんさんのおしごとがなかったんだよおおぉぉぉ!! かりもできないし!おうちもつくれないし!かわいくないし!ゆっくりできるおうたもうたえないし!! なんのやくにもたたないからすてようってみんながいうのをれいむがかばったんだよ!! そしたら、そしたら、ありすがいったんだよ!にんげんさんはすっきりできるってえぇ!! だからおしごとをあげたんだよ!!やっとにんげんさんのおしごとがみつかったんだよおおぉ!! おしごとをしないとおいてあげられないでしょおおおぉぉぉ!!?」 言葉を失っていると、春奈が起き上がってきた。 「春奈!」 「やるって言ったのはあたしだよ、ママ」 そう言い、春奈は周囲のゆっくり達を掴んで投げ捨て、上半身裸のまま伸びをした。 「服はどうしたの!?」 「ゆっくりが持っていっちゃった。布団にしてるってさ。 スカートとパンツは髪の毛だと同じって言ったから助かったけどね」 「春奈……」 下半身のほうを見る。足は粘液に濡れていたが、内部まではわからない。 私の視線の意味を察知した春奈が説明してきた。 「大丈夫だよ。まむまむっていうのは、ここ」 春奈は自分の口を指差した。 「ここがまむまむだって教えてあげたの。それで、みんなこの中に出す出す。 つまり、食べ物には困らなかったってわけ」 それでも、娘は辛そうに息を吐いた。 「お茶飲みたい……一週間胸焼けしっぱなし」 「水なら持ってきていますよ」 「ありがと」 男の一人が水筒を差し出し、娘はごくごくと飲んだ。 「よかった………」 私は春奈を抱きよせた。 「わっ、ママ臭っ」 「あ……ごめんなさい」 「お互い様だけどね」 春奈が立ち上がり、男から差し出された大きなタオルを肩からまとう。 「本当によかった……あなたに何かあったら、ママは……」 「ファミリードラマをやってる状況じゃないんだ、ママ。 全部計算ずくだよ、こっちは」 「……何を言ってるの?」 「あのね、ママ。もう言っちゃうけど、最初から全部バレてるの」 春奈が言うには、私がゆっくり達をあの施設から逃がすと言い出したときから、 すべては施設のスタッフに筒抜けだったらしい。 春奈が早々にスタッフに伝えたこともあるが、そもそもはすべて監視カメラに映っている。 あの施設には、ほぼすべての部屋に監視カメラがあったらしい。 最新技術による監視カメラは小型かつ目立たない形状で、私には見つけられなかった。 「ママ、ドラマや映画の見過ぎ。 ヒーロー気取るのは簡単だけどさ、正義感だけじゃ運も環境も味方してくれないよ。 ママの脱出計画じゃ大雑把すぎて、気づくなってほうが無理だったよ」 「…………じゃあ……なんで止めなかったのよ」 「使えるかなって思ってさ。 あのゆっくり達の髪飾りに細工してあるのね、カメラと発信機。 あれがあれば、どこに行っても居場所はわかるし、カメラで見てる景色や話し声も筒抜け」 「…………」 「あたしは考えたのね、もしかしたらもっとドラマができるんじゃないかって。 一旦は人間に捕まって、ひどい復讐を受けるゆっくり。 ところが心優しい人間がゆっくり達を逃がしてくれる。 さて、人間に逃がしてもらったゆっくり達はどうするか。 逃がしてくれた恩人に対してどういう態度をとるか。 そういう事、全部記録してみたくてさ」 「……どこまでもゆっくりを悪役にしたいわけね」 「そういうこと。万一あれらが、もう人間に関わらないようにしたとしても、 こっちから細工してそうせざるをえないように仕向けるつもりでした。 キャンペーンのために、そういう映像は沢山あったほうがいいし、 それから生態研究のためもあるし、あと他にも映像の使い道を考えててさ」 私はがっくりとうなだれた。 ひどい徒労感に襲われて顔を上げることもできなかった。 「……あんたって子は………」 「でも、何が起こるかなんてわかんないもんだよね、ママ! あんな穴があって、そしてこの一週間でしょ。 こんなに面白い映像が撮れるなんて思わなかったよ。ゆっくり達みんな、 あたしたちが仕向けるまでもなく、たっぷりと悪役を、というか敵を演じてくれたわ。 すぐに助けを呼ばなかったのも、たっぷり記録するためよ」 そう言って、春奈は携帯電話らしきものをポケットから取り出した。 普通の携帯のようには見えない。特殊な通信機らしい。 「すぐに駆けつけて、皆さんを助けだすことは容易でした」 背後で男が言う。 「ですが、須藤春奈博士のご指示により、しばらく時間を見ました。 すべては記録されております」 「………私のことも?」 「……失礼ながら。 ただ、あの……『問題の場面』に関しては……遠隔操作で映像記録は中断しております。 どうか御信用ください」 排便させられていた事を言っているのはすぐにわかった。 「あとね、『処置』はもう全部終わってるの」 春奈が言った。 「ママ止めようとしてたけど、出発する前にあのゆっくり達はもう処置しちゃった。 もう手遅れだよ。『計画』はもう始まってるんだ」 私は顔を上げたが、言葉は出なかった。 暴れ出したかったが、それよりも脱力感が勝っていた。 なにを言っても無駄なのはわかっていたし、自分一人だけが道化を演じ続けていたことがわかった今は空しいだけだった。 ここで怒り散らしたところで、道化は道化でしかないだろう。 「こんなこと言うのはなんだけどさ、ママは怒る権利ないんじゃない? あたしたちがこんな目に逢ったのも、元をただせばママの失態でしょ。 あたしがもし携帯電話持ってなかったら、どうする気だったの?娘の人生」 洞窟の地面を眺めながら、私は春奈の言葉をぼんやりと聞いていた。 その声を聞いても、自分の娘の声だという実感はわかなかった。 袂を分かったのだ、という気がした。 住む世界も歩む道も、娘はもう私には理解できないところにいるのだ。 「長浜さんもごめんね?足は大丈夫?」 「俺の心配はしなくていい」 「でもごめんね。まあ、もともと長浜さんが勝手に追いかけてきたんだし。 なんであんなことしたの?」 「……さあね。見届けたかったのかもな」 「わっかんないなあ」 「ゆっくりそこまでだよ!!」 振りかえると、洞窟の入り口近くでゆっくり達が固まっていた。 私のれいむ始め、娘に群がっていたゆっくりが徒党を組んでこちらを睨んでいる。 「いうことをきかないおねえさんはゆっくりできないよ!!」 「よくもありすをころしたね!!ありすにはちいさいおちびちゃんがいたんだよ!! もうしわけないとおもわないのおぉ!?」 「にんげんなんかかおうとおもったのがまちがいだったね!! こんなにあたまがわるいなんておもわなかったよ!!」 「おねえさん!!」 顎を反らし、れいむは居丈高に言い放ってきた。 「れいむはおねえさんがだいすきだけど、こんかいばかりはおおめにみられないよ!! れいむはむれのなかまだから、むれのるーるはまもらなくちゃいけないよ! ゆっくりごろしはどすにどすすぱーくをうってもらうよ!!」 「どすすぱーくだよ!!どすすぱーくだよ!!」 「ゆっくりどすのところまでついてきてね!!にげようとしてもむだだよ!! おねえさんはゆっくりつみをはんせいしてね!!れいむだってつらいんだよ!!」 私たちを促しながら、れいむ達は歩きはじめた。 私たちは眼を見合せてから、ゆっくり達の遅々とした歩みについていった。 歩きながら、れいむは何度も何度も私たち親子に話しかけてきた。 「れいむはがんばったんだからね!!ずっとがまんしておしえてたんだよ!! わるいのはおねえさんたちだからね!!」 「なんでわかってくれなかったの?そんなにれいむがきらいなの? れいむはおねえさんがだいすきだったんだよ!!」 「そのめはなんなのぉ!!わるいことしたってわかってるの!?」 「れいむはおしおきなんかしたくないんだよ!! どんなにあたまがわるくても、ゆっくりできなくても、 れいむはずっとおねえさんたちといっしょにいたかったよ!! それなのにおねえさんたちはれいむをうらぎったんだよ!!れいむのかなしみがわかってるのぉ!?」 私たちは一度も答えなかった。 「ゆゆっ!!みえてきたよ!!どすたちがいるよ………ゆゆゆっ!?」 ドスまりさを始め、群れのゆっくり達は全員が補縛されていた。 施設の使用人たちが数台の車やトラックで乗りつけており、 トラックの中に網でまとめて補縛されたゆっくりが次々と押し込められている。 すでにゆっくりオーラガスの効力は切れたらしく、 網の中のゆっくり達は口々に人間を罵っていた。 「だしなさいいぃぃ!!いなかものおぉぉぉ!!」 「わからないよー!!わからないよー!!」 「ひきょうなのぜ!!まりささまとしょうぶするんだぜぇぇ!!」 「かわいいれいむをここからだしてね!!だしてねえぇ!!」 見ると、ドスまりさは網ではなくロープで、横向きに板に固定されていた。 まだトラックに運び込まれていないが、帽子を奪われてなすすべなく泣き叫んでいる。 「おぼうしいいぃぃぃ!!どすのおぼうしかえしてねぇぇ!! おぼうしさんがないとゆっくりできないよおおおおぉぉぉぉ!!」 ドススパークを撃つのに必要な特殊なキノコも帽子の中なので、 帽子が奪われて固定された今、ドスまりさは無力だった。 「むきゅううぅぅぅ!はなしなさいいぃぃぃ!」 ドスまりさの傍らには、参謀役のぱちゅりーがやはり縛られている。 「ゆ、ゆ、ゆゆゆゆゆ…………?」 「ゆゆゆっ!!たすけがきたよ!!れいむはゆっくりしないでたすけてねぇ!!」 「まりささまをたすけるんだぜ!!はやくするんだぜぇぇぇ!!」 「むきゅ!れいむ、むれをまもりなさい! むれのみらいはあなたにかかってるのよむきゅうううぅぅ!」 やってきたれいむ達に向かって、網の中のゆっくり達が一斉に助けを求めはじめた。 れいむ達は「ゆっ?ゆっ?」と鳴きながらおろおろと右往左往するばかりだった。 「例の十三匹はすでに車に乗せてあります」 「御苦労さま」 男たちの報告を受け、春奈が頷いた。 「群れは全て運び出しますか?」 「うーん、こんなにいらないかな。ドスとぱちゅ、あと五十匹ぐらいで、他はほっといていいよ」 「では、ドス達を。すでに五十匹以上集まってます」 指示していた春奈が、私に向かって聞いてきた。 「それはどうしようか?あたしはどっちでもいいけど」 春奈が指したのは、私のれいむだった。 れいむを連れて帰るのか。 ドスがいなくなったこの群れで、飼いならされたれいむが生き抜き、まして冬が越せるとは思えない。 放っていくことは殺すことと同義だろう。 しかし、今のれいむを私の家に迎え入れたいとはどうしても思えなかった。 善意からであれ、れいむがここで私にしたことを忘れ、水に流すことは私にはできなかった。 それでも、私は踏ん切りがつかず、対話を求めた。 「……れいむ」 「ゆゆゆっ!!」 トラックに運び込まれていく群れを呆然と眺めていたれいむが、 ぴょんっと軽快に跳ねてこちらを振り向き、満面の笑顔を浮かべて叫んだ。 「ゆっくりしていってね!!」 「……え?」 何を言われたのか一瞬わからなかった。 「おねえさん!れいむおいたをしちゃったね!! ゆっくりごめんなさいだよ!れいむをおこってる?」 「………」 「ゆゆゆっ!!おこらないでね!!おこらないでね!! れいむにおしおきしてね!おしおきはつらいけどがまんするよ!! そしたられいむいいこになるからね!!」 「れいむ……」 「おねえさんがおこってるとれいむはかなしいよ!! れいむはんせいするからね!ゆっくりしていってね!!」 「あなたは悔しくないの!?」 「ゆゆゆっ!?」 私はれいむの前に膝をつき、助けを求め続けている群れを指差して叫んだ。 「これを見てなんとも思わないの!?」 「ゆゆっ!おこらないでね!おねえさんこわいよ!! ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 「いいから聞きなさい!! あなたの群れでしょう!?このゆっくり達があなたの家族でしょう!? 家族を縛られて連れ去られて平気なの!?怒らないの!?」 「ゆゆゆっ!?きっとみんながわるいんだよ!! わるいことをしたからにんげんさんにおしおきされるんだね!! れいむもおいたしちゃったからおしおきがまんするよ!!」 「悪いことって何よ!? あなたたちが何をしたのよ!言ってみてよ!!」 「ゆゆっ!?」 れいむはわざとらしく、可愛い仕草で小首をかしげてゆんゆん鳴いた。 かつては、この仕草をされると私は怒る気が削がれてつい甘くなってしまったものだが、 今、その仕草は火に油を注ぐ効果しかなかった。 「ゆっ!ごめんなさい!れいむはゆっくりわからないよ!! れいむにおしえてね!ゆっくりがんばっておぼえるよ!!」 「私が大好きなんでしょう!? 好きだから!ここで!私を飼ってたんでしょ!? 私が群れの仲間になるためにしつけてたんでしょ!!?」 「ゆゆゆ!だいすきだよ!!れいむはおねえさんがだいすきだよ!! ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 れいむは突然にこにこして飛び跳ね始めた。 それが伝わっているなら安心だ、と思っているのだろうか。 「だから私を飼ってたんでしょ!?」 「ゆゆゆっ!?ちがうよ!おねえさんがれいむをかってるんだよ!! れいむはわかってるよ!ゆっへん!!」 「さっきまで言ってたことと全然違うじゃない!!」 またわざとらしく首を振り始めた。 眉を八の字に困らせ、もみあげで唇をつついて考えるふりをしている。 無知ゆえの過失ということにしてごまかそうとしているのは明白だった。 「ゆゆぅ~?れいむ、わからないよ? れいむ、なにかゆっくりできないことをいったの?おねえさん、おしえてね!」 「私を!ここで!飼うんでしょう!? 私たちをゆっくりの仲間にするんでしょう!!」 「ゆゆゆっ!!そんなこといったの!? きっとれいむはかんちがいをしてたんだよ!!れいむ、ゆっくりできないね!! ゆっくりできなくてごめんなさい! れいむがゆっくりできるいいこになれるように、れいむがわるいことしたらおしえてね!!」 かつて私が躾けた、人間に対する挨拶をれいむは繰り返し叫んだ。 私はそれから、れいむがやったことを一つ一つ並べ、どういうつもりだったのか問い詰めた。 私を穴に閉じ込め、どれだけ拒否しても雑草や虫を与えようとし、排便までさせたこと。 いじめられている長浜圭一を助けようとしなかったこと。 そして、私の娘を犯したこと。 しかし、まったく会話にならなかった。 私が何を言ってもれいむは空とぼけて、 「れいむはわからないからわるいところはゆっくりおしえてね!」を繰り返すばかりだった。 「ゆゆゆ~♪かわいくてごめんねっ♪」 ついには媚びはじめた。 「かわいくてごめんね」を繰り返し、小首をかしげてみせる。 この仕草が私は昔大好きだった。 こうすれば私の機嫌がよくなると、このれいむは知っていた。 ちらちらとこちらの表情を窺いながら、ひたすら無知を装い、媚び、へつらい、 こちらの怒りが逸れ、うやむやになって収まるのを期待して待っている。 なぜ私が怒っているのかという原因には、全く関心がないらしかった。 それは、かつて私が愛したゆっくりの姿だった。 躾の行き届いた、飼い主に愛らしさを振りまく、理想的なゆっくりだった。 このれいむだけではない、私がかつて世話した何百匹のゆっくりが、 根気強い躾の末に、こういうゆっくりになった。 しかしそれは、心底から礼儀作法を重要視しているのではなかった。 自分たちのほうが立場が強く、人間の言うことを聞かなくてもいい、 そんな状況になれば、あっさりと脱ぎ捨てられる程度の仮面でしかなかった。 立場が逆転したのを理解した今、このれいむは、あわててその仮面をかぶり直そうとしている。 私はそこでようやく、苦い事実を知った。 「あんたは………」 「ゆゆっ?」 「あんたは私と話すことなんかないわけね」 「ゆゆっ?おはなしするよ!れいむはおはなしがとくいなんだよ! どんなおはなしがしたいのかいってね!ゆっくりがんばるよ!!」 「命令を聞くだけなんだ……家族なんかじゃなかった……」 「ゆゆゆっ!そんなことないよ!れいむはおねえさんがだいすきだよ! ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 私が、生まれてから世話し、その死を看取った何百のゆっくり。 その中で、ただの一匹として、私に心を開いたゆっくりはいなかった。 私ひとりだけが空回りして、家族だと思っていたのだ。 ゆっくりにとっては、 「とにかく言う事を聞いてさえいれば世話してくれる便利な生き物」でしかなかったのに。 私は地面に突っ伏して泣いた。 「当たり前じゃん」 後ろで春奈が言っていた。 「人間の言う論理なんて、ゆっくりの価値観じゃぜんぜん理解できないの。 理解できない躾にハイハイ従うっていうのは、つまり強者への盲従で、思考停止だよ。 思考停止してる相手に、情も信頼もないでしょ」 続く
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俺は以前から実ゆっくりを使ってヤリタイ実験があった・・・ そのためにわざわざ山奥まで行きにんっしんっ!したれいむ(でいぶ)を3匹ほど連れてきた 幸い1匹のゆっくりから5本ほど茎が生えていたので材料には事欠かない その日はわくわくしながら眠りについた 次の日 「ゆっくりしていってね!」 「くそどれいはゆっくりはやくごはんさんをたくさん持ってきてね!」 「くそじじいはあまあまをおちびちゃんのためにさっさとよこしてね!」 まー五月蝿い五月蝿い 爽やかな朝を阻害されたような気分だが我慢しよう 「分かったよ 今持ってくるからNE☆」と胡散臭い笑顔に棒読み口調でさっさとキッチンに行った ちょうど生ごみが溜まっていたのでコンポストとして活用した 腐ってるのもあるけどゆっくりだし、いいや 「おじさんだれなの?」とか言わないあたりこいつらは扱いやすいな… そう思ってる間にも 「うんめっ!めっちゃうめっ!!」 「幸せえええええええ!!」(幸せを頭の中で死遭わせと変換する) 「ゆっ!ゆっ!」 うぜぇ・・・・握りつぶしたくなるが我慢我慢、奴らが食っている間に準備は完了した 実験の開始DAAAA! まずは茎ごとゆっくりを採る! 合計したところ13個の茎が集まった 「でいぶのあ゛がぢゃああああん!!」 「じね゛ええええええ!ごどぐそに゛んげええええん!」 「うんめっ!うんめっ!・・・ゆ?ゆああああ゛あああ!お゛ぢびぢゃああああん!」 うむ!いい返事(?)だ! 1匹遅れた奴いたけど その茎の3本をそれぞれハバネロsoup、廃油、塩水(飽和水溶液)に入れ、あとの7本は冷蔵庫へシュウウウッ! 超exciting! ぎゃーぴー流石にうるさいので「最高にゆっくりしたおちびちゃんになるようにしているんだよ」と言ったら 「ゆ、てんさいのれいむはゆっくり理解したよ!」 「さすがはれいむのくそどれいだね!れいむのうんうん食べてもいいよ!」 「ゆっふふうう!おちびちゃんの美貌にひれ伏したんだね!」 途端に横柄になりやがった・・・1週間後にはどんな表情になるのか 俺は実ゆっくりと親ゆっくりの顔を記録するためにカメラを設置した 1週間後 素晴らしい結果が出た! ハバネロsoupにつけていたのは素晴らしい(虐待鬼威山目線で)表情で死んでいた 廃油につけていたのは全て欠ゆとなって生まれていたし、塩水は生まれたはいいが水の拒否反応がすさまじかった あとの10匹も有効活用したいところだ 「あ゛がぢゃあああん!ゆっぐりじでえええええ!」 「ゆっぐりじでいっでね!・・・どぼじでへんじしでぐれな゛いのおおおおお!!」 「お゛びず飲んでえええええ!」 続く 作者より 初めてssを書いてみました 中3なので駄文は生暖かい目で見つめてやってください、3話に分ける予定です 最後に・・・・ゆ虐は超exciting!
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「「ゆっくりしていってね!」」 ハッキリと、大きな声が畑の近くで聞こえた。声のする方へ近づいてみるとそれは二体の生き物だった。 畑の脇の道にいた二体は人語を話してはいるがどうみても人間やオウムの類ではなかった。 二体に共通する特徴は、バスケットボールほどの大きさの饅頭であるということだろう。 饅頭が生物なのが矛盾しているが、そうとしか言いようのない形であり、また中身も餡子なのでこれが適切だと思う。 左の方の饅頭は、黒のとんがり帽子と長い金髪を持ち、右の方は赤を基調としたリボンを付けていた。 私たちは彼女たちの総称を便宜上、「ゆっくり種」と呼んでいる。由来は先ほどの挨拶だ。 そしてこの二体はそのゆっくりの中でもポピュラーな種類である。左が「まりさ」で右が「れいむ」だ。 自分たちでそう名乗っている以上そうなのだろう。 「やあこんにちは。ゆっくりしてるよ。君たちもゆっくりしてるかい?」 「「ゆっくりしてるよ!!!」」 元気そうに跳ねる二体。私は持ってきたチョコを彼らにプレゼントした。ゆっくりは総じて甘い物が大好きなのだ。 「「ゆー!ゆっくりたべるよ!・・・ゆっくりー!」」 嬉しそうに頬張る二体。するとどこからか別のゆっくりがやってきた。 「チーンポ!」 「とかいはなありすとゆっくりしていってね!!!」 「うー♪うー♪おやつー!」 チョコの匂いに釣られてやってきたのは、みょん、ありす、れみりゃの三体だった。 れみりゃは他のゆっくりと違い人の体に近い体格をしている。 周りに幽霊のような物が浮かんでいるのがみょん。金髪にカチューシャを付けているのがありすだ。 「君達の分もあるよ。はいどうぞ。」 そういって残っていたチョコを渡した。これ以上増えたら流石に足りなかったが増えなかったので安心した。 食後、彼女たちは近くの野原に移動して遊んでいた。 ありすは、花を千切って髪飾りを作っているようだ。細かい作業を口でこなせるのが不思議である。 みょんとまりさは斜面を転がったり登ったりしていた。生首が転がっているようで、結構不気味でもあるが 本人たちの顔は幸せそうである。 れいむはれみりゃに抱っこされながら空を飛んでいた。 「ゆー、おそらをとんでるみたいー!」と楽しそうにしていた。 近くの森には結構な数のゆっくりが居るようだが、たいして問題にはなっていなかった。 別に作物を荒らすわけでもなく、森の食べ物を食いつくこともなく、何故か野生動物にいっさい襲われない彼女たちを 無下に扱う村人はいなかった。 それどころか、彼女たちは畑の雑草を刈ったり、老人の話相手や子供たちと遊んでいたりと、友好的な関係を築いていた。 私も初めてみた時から彼女らの虜になっていた。語彙こそ少ないが、彼らは的確に自らの思いを口にし、 仲間同士で仲良くしている姿は愛らしい子供のようだった。 夕方すぎになり私も家に帰ることにした。 「「ゆっくりさようならだね!!!」」 れいむとまりさ達はそういって森へ帰って行った。私も夕食のメニューを考えながら帰路についた。 それが彼女たちとの最後の会話だとも知らずに。 夜の森、そのど真ん中でゆっくり達は寝ていた。数は数十匹ほどだろうか。 毛布代わりに葉っぱをかけているだけで全く無防備である。 だが彼女たちは他の生き物に襲われることはない。正確に言えば、見た目と違い襲ってくる野生動物を撃退できる程度の力を有しているからだ。 しかしそんな彼女たちにも魔の手が迫っていた。その手は彼女たちを掴むと、そのまま袋に入れていった。 そうして全員を入れ終えた後、その人影はどこかへ消え去っていった。 郊外にひっそりと建てられたとある施設。そこはとある会社の倉庫だった。 元々は別な目的で作られたようであるが、紆余曲折あって今はとある金持ちの所有物となっていた。 そこへ先ほどのゆっくり達が運ばれてきた。彼女たちは数ある倉庫の一つへ連れてこられると、そこへ無造作に放り込まれた。 流石に振動で目を覚ましたようで、彼女たちはキョロキョロと辺りを見回していた。 そこへ何人かの若者が入ってきた。 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 そう言ってその男たちはポヨンポヨンと近づくゆっくり達。男たちはそのうちの二体を掴みあげた。 「ゆ?ゆっくりもちあげられたよ!」 どうやら抱きかかえられたと思ったらしい。れいむは喜んでいた。 掴みあげた男は、れいむを観察するとそのまま床に叩きつけた。 ベチィ!っと床に叩きつけられたれいむは、何が起きたのかわからずただただ、泣き続けていた。 「ゆー!ゆっくりできないよ!ゆっくりいたむよ!」 「「「「ひどいことはゆっくりやめてね!!!」」」」 他のゆっくり達から抗議の大合唱を受けたが、特に気にせず男たちは話していた。 「饅頭のくせに潰れないのはおかしいだろ。常識的に考えて・・・」 「ていうかこいつら生き物なら、どうやって個体を増やしてるんだ?生殖器なんぞ見当たらないが」 「そもそも食った物はどこへ行ったんだ?」 「ていうか甘いものが好きなら、共食いしそうだぞ。饅頭だし。」 「とりあえず実験してみようぜ。なにせ数は多いんだ。気を使わなくて済む。」 男たちはそれぞれの実験のためにゆっくり達をそれぞれ連れて行った。 ある男はゆっくりの繁殖について実験していた。当初は分裂でもするかと思ったが流石にそれはないと判断した。 しかし体のどこにも繁殖に使われそうな物はなかった。仕方がないので体を無理やり触れさせてみた。 「いたいよ!ゆっくりやめてね!」 「ありすもいたいわ!ゆっくりやめてね!」 男の手でゴシゴシと二人はすり合わされていた。まりさの後ろからありすを押し続けていた。 かれこれ30分は経過した。一向に変化はない (やはり他の動物みたいな生殖器はないのか・・・隠れてる説も考えてみたが無駄だったようだな。) 男は諦めて次の実験をしようとした瞬間、突如、ありすから男性器に似た物が文字通り生えてきた。 「ゆー!なにこれ?わからないわ!」 まりさの方を見てみると何か穴が開いていた。どちらも先ほどまではなかったものだ。もしやと思い無理やりそこへねじ込んでみた。 「ゆー!ゆっくりできない!ゆっくりさせて!」 「ゆ!ゆ!・・・ゆっくりー!」 入れてすぐにありすは絶頂に達したようだ。 しかしそれだけで何も起きなかった。しかし男の眼は輝いていた。 (妊娠はしなかったが・・・生殖活動を行える事がわかっただけでも大きな進歩だ。次は妊娠の方法だな。) 男は今の出来事を記すためにパソコンに向かい合った。 別な男はゆっくりの食事について調べていた。基本雑食であるが、特に甘い物が大好きなのがゆっくりである。 ならば辛い物はどうなのだろうか。甘党な連中のことだ。辛さは苦手だろう。 ためしに一匹のちぇんにキムチを食べさせてみた。 「からいんだよーたべれないよー!」 予想通り苦手なようだ。しかし大した変化もなく、男はつまらなそうな顔をした。 (せめて辛さにのたうち回って死ぬとかしたら面白いのにな) そう思いながらもう一回キムチを食べさせてみた。すると 「からいよー!ゆっくりできないよー!たすけてー!」 そういって暴れ出した。手から落ちたちぇんがそのままのたうち回って死んでしまった。その顔はまるで窒息死でもしたかのような顔だった。 先ほどまではただ嫌がってただけなのに何故・・・考えてもわからないのでとりあえず別な実験をすることにした。 甘いもの好きなら共食いはするのだろうか。 手始めに適当なゆっくりをテーブルに置いた。まりさだった。 「ゆっくりしていってね!!!」 純粋無垢な目をこちらに向けていた。 俺はそのまりさをいったん放置して、近くのれみりゃを抱きかかえて椅子に戻った。 「う~♪だっこー!」 嬉しそうにこちらにひっつくれみりゃ。俺はそのれみりゃに対して 「お腹すいてる?甘いのでも食べる?」 と聞いた。すぐさま 「うー!たべるー!」と返事をしたので、れみりゃは床に下ろしてテーブルの上のまりさを持った。 「あーんして。ただし眼は瞑るんだよ。」 「うーーーーーん」 大きく口を開けたれみりゃの口の中にまりさを入れる。そして 「はいとじる。」 グシャっという音が響き渡った。どうやらまりさは即死のようだ。断末魔さえあげなかった。 「うー!おやつ・・・うー!まりさがくちにいるー!どうしてー?」 どうやら事態を把握できてないようだ。まあそれならそれでいい。 餡子の味を覚えたなら、おそらく他のゆっくりも遠慮なく食える気がする。いやまあ普通に考えれば仲間を自発的に食ったりはしないだろうが なのでこれは俺の希望にしかすぎないのだが。 「れみりゃ?饅頭はおいしかったかい?」 「うー!おいしかったー!」 「そうか。ならあそこにいる饅頭も食べていいよ。」 さあどうでる。多分食わないだろうが、個人的には食べた方が面白い。 「うー・・・・?」 迷っているのか、それとも何も考えてないのか。表情からはいまいち読み取れない。だが次の瞬間 「うー!おやつたべるー!」 近くにいたれいむを掴んでかじった。 「ゆっくりやめてねれみりゃ!ゆっくりできないから!」 れいむの訴えもむなしく食べられてしまった。 結局このゆっくり達はれみりゃに全員食べられてしまった。しかしなんでこいつらは逃げなかったのだろうか。 結局この倉庫では全滅するまで若者たちは思い思いの実験を楽しんだ。そのあとも若者たちは実験を繰り返し それらをブログ等で発表。たちまち話題となり、全員捕まった。森への不法侵入である。 そしてその発表がネットで広まると、ゆっくりに対して様々な情報が飛び交った ゆっくりは野生動物と同じくゴミ箱を荒らすだの ゆっくりの排泄物も餡子だの ゆっくりは植物のように繁殖するだの 車に似た物に乗って高速道路で100kmを出しただの。 優しそうに見えて実は口が悪いだの 根拠のない情報が飛び交った。しかしその情報は数日後に現実になった。 それから数年後、今はゆっくりは害獣の代名詞のような扱いだった。 畑を荒らし、ゴミ箱をあさり、他人の家にかってに住み込んでおうち宣言を行い あげく住人には暴言を吐く。なまじ知能と言葉を持ってるが故にそこいらの動物などとは 比べ物にならないほどタチが悪かった。 私はそんな状況を哀しんでいた。どうしてゆっくりはこうなったのか。ふと一軒家を覗いてみると、そこにはれいむとまりさ そしてその子供たちが数体居た。彼らは住人であろう男に向かって 「ここはれいむたちのおうちだよ!ゆっくりできないおにーさんはでていってね!!!」 「おやつをもってくるならいるのをゆるしてあげるんだぜ!!!」 男はため息をつくと、傍に居た犬の首輪をはずした。 「食べていいぞ。」 すぐさま犬はゆっくり達に襲いかかった。まずはまりさの帽子が奪われた。 「なにするんだぜ!ゆっくりできないばかいぬはとっといぎゃああああああああああ!!!」 頭から噛まれたまりさは、そのまま二三回地面に叩きつけられた。金髪の髪が餡子で汚れていた。 「やべるんだぜぐぞいぬ!!!!ぐぞじじい゛ぼびでないでどっどどだづげろ゛お゛お゛お゛!!!」 「まりさ!しっかりしてね!いまたすけるよ!」 「おとーしゃんいまたちゅけるよ!」 他の家族が必死に犬へ体当たりをする。しかし効果は全くない。 そうこうしてるうちに子供まりさの一匹が「そろーり、そろーり」と言いながら庭から出て行こうとしていた。 しかしそれに気付いた親れいむが止めようとする。 「どうじでがぞぐをみづででに゛げよ゛う゛どじでるのお゛お゛お゛!!!」 「うるちゃいんだぜ!まぬけなおとーさんがわるいんだぜ!」 そういって逃げようとしたまりさ。しかし何者かに上から押さえつけられてそれは失敗に終わった。 「ゆ?・・・れ、れみりゃだああああああああああ!!!!ばりざはおいじくないィ!」 命乞いをする暇もなく、半分にされたまりさ。それを美味しそうに食べるれみりゃ。 口の周りを汚しながら 「う~♪あまあまおいしいどぉ~♪おぜうさまにはえれがんとなちょうしょくがひつようだどぉ~♪」 そう言いながら次々とゆっくりを食していった。 「でびりゃはゆっぐじできないいいいいいい!!!!」 「ばりざをだづげるんだぜええええ!!!!」 「でいぶをゆっぐじざぜないおぎゃーじゃんだぢはじねええええええええ!!!!」 別のところでは学校の花壇の花を食している家族が居た 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 「ときゃいはおはなさんね!ありちゅがゆっきゅりたべちゃあげるわ!」 そこへ学生達が近づいた。 「ヒャッハー!虐待だー!」 そのあとは見てない。 今ではよく見られる光景であった。 私はとある大学へ来た。そこには世界でも有名なゆっくり研究の第一人者がいる。彼の発見とやらを取材しに来たのだ。 研究室へ入ると初老の男が出迎えてくれた。 挨拶もそこそこに、私は今回の発見を聞くことにした。大学時代の恩師の友人である彼は、未だ発表されてない発見を 私だけに教えてくれるそうだ。しばらくは記事にしないという条件だが。 「これを見て下さい。」 男が指をさした方には、二つのケースがあった。そこには二体のれいむがそれぞれ入れられていた。 「右は野生のゆっくりを捕まえたものです。左は研究所で外には一切触れずに育てたものです。左と会話してみてください。」 右のれいむはこちらに気づくと 「ゆ!れいむはおなかすいたよ!ばかなじじいはとっととごはんをもってきてね!!!」 と言ってきた。対して左はと言うと。 「ゆっくりしていってね!!!」 今では滅多に聞けない、あの挨拶をしてきた。だがそれだけである。 「しかしこれが何か?挨拶だけなら、ブリーダーの育てたゆっくりなら・・・」 「では、ちょっと中身を見てみましょうか。」 そういって教授は左のれいむの顔を少し引きちぎった。」 「ゆ!はかったねおじーさん!」などと言いながら引きちぎられたれいむ。私は餡子が漏れるとばかり思っていたが 傷口からは何も起きなかった。 「よく見てください。」 私は傷口をみた。そこには餡子はおろか何もなかった。ただ白いだけだった。 なんだこれは?全く訳がわからない。どうして餡子がないのだ。 「隣へいきましょう。」 そういって教授は左のれいむだけをケースから取り出し。隣の部屋へ向かって言った。 右のれいむは「はやくここからだせ!ださないとれいむがゆっくりできなくさせるよ!!!」と言っていた。 そこは今まで見たこともないゆっくりだらけだった。 いやれいむやまりさは見たことがある。 しかし私の知っている彼女たちではなかった。 まりさは滑るように移動しながら院生に餃子を無理やり食べさせていた。れいむはひたすら何かを運んでいた。 れみりゃは「うー!」と言いながら手から何やら不思議な弾を出し、きめえ丸はもはやなんだかわからない生き物になっていた。 「どうですか?ついでにあのまりさとれいむは銃弾でもビクともしませんよ」」 「どうですかと言われても・・・このゆっくり達は一体?」 「元は野生の赤ゆっくりでしたよみんな。育て方も普通の育て方をしたまでです。ただしちょっとした事をしましたが」 「ちょっとした事?」 「正確には思っただけですね。たとえばあのれいむ。世話をする人間は、あのれいむと接する時必ず、『これは理解不能の不思議生物だ』 と思いながら接するように命じました。」 「思う・・・ってホントに思っただけですか?」 思わず聞き返した。 「ええ。そうやって何回か試したうちに一つわかりました。・・・おそらくゆっくりは人間の望みどおりに変化するのではないかと。」 「へ・・・変化ですか?」 「例えば、『このれいむは1m上から落ちただけで死ぬ』と思いながら育てるとしましょう。世間一般で普通と言われているれいむならば 1mからでは死にません。しかしそう思いながら育てていったれいむは、本当に1m上から落とされただけで死ぬんですよ。 これなら、未だにゆっくりの生態に関する情報が乱立してる事も説明がつきます。人の『こうなってほしい』という思いに 影響を受けるのならば、一人一人違うゆっくりが生まれるのですから。口の悪くて脆弱なゆっくりも、礼儀正しいゆっくりも その人しだいということでしょう。」 教授の言ってることは最早あらゆる法則から外れていた。しかしそう言われるとそうかも知れない。 「今の世間の一般認識はゆっくり=害獣という認識が強いです。おそらくそれによって大多数のゆっくりがあのようなのになったのでしょう。 思い込みしだいでは饅頭ですらなくなると言うのに。」 ふと数年前の記憶が蘇った。あの頃の私はゆっくりが饅頭であり、生物であり、甘い物が大好きだと思っていた。 いや、思っていたからこそそうなったのか。 「ここに来た記念にこれを差し上げましょう。」 帰り際、そういって教授から箱を手渡された。中を覗いてみると、小さなれいむとまりさが眠っていた。 スヤスヤと寝息を立てている姿は可愛らしかった。 「貴方も体験してみるといい。彼女たちがどういう風になるかは、貴方しだいなのですから。」 そういって教授は研究室へ戻っていった。 私は箱を見ながら、あの野原の事を思い出した。 ふと、二人が目を覚ましたのがわかった。私はこういった。 「ゆっくりしていってね!!!」 【あとがき】 色々とアレな設定ですが。まあ適当に読んでください byバスケの人 過去作 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!1 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!2 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!3 お兄さんとドスれいむ 鬼意屋敷殺人事件 どすの加工所 幻想樹の迷宮 幻想樹の迷宮Ⅱ 徹夜でゆっくりしようぜ! 徹夜でゆっくりしようぜ!2 地震 ゆーうーかい ゆーうーかい 解決編 ゆーうーかい番外編 ~ゆっくりプレイス~ ゆっくりパニック れみりゃをむーしゃむしゃー 帽子のないれみりゃ ゆっくりプレイスを求めて 水上レース このSSに感想を付ける
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俺は、蔵の中に閉じ込めていたゆっくりまりさをさがしていた。 ふつうの成体のゆっくりよりサイズが大きかったのですぐ見つかると思ったが中々見つからない。 「しかたないな。」 埒があかなかったので、飼っているゆっくりのために用意してあまったゆっくりまりさの餡子でおびきだすことにした。 餡子を放置してしばらく隠れることにする。 「うっめ、これめっちゃうっめこれ」 愚かなやつだ。 まりさがのこのこ出て来た。 群れからはぐれて半日、何も食べていないので仕方ないといえばしかたなかったが。 まあ食欲を完全に抑える事など、ゆっくりであるまりさには出来るはずもない。 「さてと」 餡子を食べている途中のまりさをつまみあげる。 まりさに餡子をやるために蔵に来たんじゃない、今回の仕事のために尋問しに来たのだ。 「まりさ、お前の群れの巣は何処だ?」 顔をつき合わせて単刀直入に聞く。 「おにいさんみたいなゆっくりできないひとにはおしえないよ、はやくまりさにつづきをたべさせてね。」 断られた、もちろん一筋縄で行くとは思っていない。 ゆっくりをゆっくりいたぶるには……、と。 転がっていたノコギリを拾うと、まりさの頬を撫ぜるように切った。 まりさの頬の表面が削り取られる。 「いたっ、なにするの?」 「巣の場所を言わないともっとやるぞ」 「まりさはむれのりーだーなんだよ、いえるわけないよ。だからゆっくりやめてね!!!」 まりさには珍しく強情だな。 「じゃあ、ゆっくりとやめてやる。やめるまでお前はたえられるかな?」 「ゆっ?!!」 まりさを上から押さえつけ、ゆっくりとノコギリを頬にあてた。 「次は、もっと強く切るぞ」 「やめて、やめてね」 「大丈夫、すぐには終わらせないから。ゆっくり苦しんでね……」 ノコギリを押しつける力を強くしていく。 「いだいよ、ゆっぐりやめでね」 ある程度強くすると、手に伝わる感触変わる。 無数の刃がまりさの頬に小さい穴をいくつも空けていくのがわかった。 「いだいぃぃ、やめでやめでね!」 「なら、巣の場所を言え」 「だめだよ、それはむりだよぉ」 だめか、じゃあ仕方ないね。 俺はノコギリをゆっくり引き始めた。 弾力が強いまりさの頬の皮はよく伸びた。 「まりざはいわないよ、だがらゆっぐりやめでね!」 耐えてやがる、仕方ないもっと引くか。 ノコギリを引いていくうちに刃に引っかかっている皮が切れ始めた。 まとめて切らない様にノコギリを引くのはゆっくりと。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……」 プチプチとした感触とともに頬の裂傷が広がっていく。 まりさは、引っかかっている皮が一箇所切れるたび唸り声をあげた。 しかし、一回目の斬撃が終わっても巣の場所は聞き出せなかった。 強情すぎる、このまま切り続けても変わらんな、アプローチを変えるか。 「こりゃ、おまえを殺して自分で探すしかないかな」 「ころさないでね。すのばしょをいうからゆっくりさせてね!!!」 自分の身に危険を感じたら急に堕ちやがった、やはりリーダーとは言ってもまりさはまりさか。 まあ、上等なサイズのゆっくりなんであまり傷つけたくなかったし良かった良かった。 俺は、巣の場所を聞き出すと群れごと降伏するように説得に入った。 「お前たちの群れ全てを加工場に連れて行きたいから、おまえから説得してくれないか?」 「できないよ、かこうじょうはだめだよ」 ゆっくりなら当然の反応だ。 予想していた俺は、ある物が入った箱をまりさに見せた。 「言う事を聞け、みんなでこうなりたいのか?」 「ゆゆゆっ?!!」 家で消費したゆっくりの装飾品だった。 霊夢種や魔理沙種のものが多いが、レミリア種の物も混じっていた。 「元々駆除しなきゃならなかったんだ、逆らえば全滅させるぞ。ならば、加工場で少しでもゆっくりした方がいいだろう」 まりさを見る。 少なくとも不思議そうな顔はしてないので理解しているようだ、むしろ考え込んでいる。 「それに、子供たちはペットに回してもらうようにするから」 さらに、畳み掛ける。 まりさは相変わらず考え込んでいた、聞いてるのかこいつ? しばらくして、まりさはゆっくりと結論を出した。 「ゆっくりわかったよ……、まりさもすまでつれていってね!!!」 「ああ、おたがいのためによろしくな」 「うん、まりさはしっかりやるね!!!」 天然の子ゆっくりは、躾ければ大分ましなゆっくりに育つのでペット用にまわされることもある。 全滅を避けたいリーダーとしては魅力的な話なんだろう、多分。 俺は、やたら元気なまりさを手当てして、食べかけの餡子とともに籠に入れると一息ついた。 ゆっくり駆除の仕事なんて面倒だと思ったが、案外楽にいきそうだ。 やはり、依頼主の村長がリーダーのゆっくりまりさを生け捕っていたのが大きかった。 巣の場所は聞き出せたし、リーダーもこちらに引き込んだ。 明日は、檻とリアカーだけで足りるだろう。 ここにある物騒な秘密道具は使わなくて済みそうだ。 明日の準備を終えると、蔵の鍵を閉めて母屋で眠ることにした。 翌日、まりさから聞き出した場所に行く。 農作業がひと段落ついた村の人にも何人か来てもらった。 そして、ゆっくり達の巣である洞窟についた。 時間はおやつの時間といったところかな。 「いまのじかんなら、まりさのむれはみんなこのなかにいるよ」 籠の中のまりさが言った。 頬の傷は跡は残っていたが塞がっていた。 「じゃあみんなを呼んでくれ、頼む」 昨日の打ち合わせどうり呼び出すように頼んだ。 しかし、まりさは呼ばなかった。 「どうしたんだ?」 まりさに問う。 「おにいさんのていあんもよかったけど、まりさはもっといいてをしってるよ」 何言っているんだこの阿呆は。 そう思うのも束の間、まりさが巣の中に向かって叫ぶ。 「みんなー、ゆっくりできないひとがきたからかくれてー!!!」 !!? 「しばらくしたらにげてねー!!!」 やられた。 このままでは、駆除すらできない。 この糞饅頭めが。 次の手を考えていると、まりさがいやらしい笑みとともに話しかけた。 「おにいさん、しばらくゆっくりしたらまりさのかちだよ」 「出てくるように言え、でなければ全滅させるぞいいのか」 悔しいがまりさのほうが有利だ。 無理だと思ったが、一応言ってみる。 「ぜんめつにはならないよ。おとなはみつかるかもしれないけど、すきまにはいったこどもたちまでみつけられるわけないよ」 駆除するにしても通常の手段では、ゆっくりたちに有利すぎる。 全部駆除するのに時間がかかりすぎるのだ。 夜になれば妖怪がうろつきはじめるため、ここを離れねばならない。 そして、次にここに来る時には巣はもぬけのからになっているだろう。 そう、ゆっくりにゆっくりされたら負けなのだ。 手段はないわけではないが、経費がかかりすぎる。 なのでもう一度言った。 「もう、加工場に行く気はないのか」 もちろん、まりさが言う事を聞くはずもなく、 「おにいさんはなさけないね、そんなおねがいをするなんてみじめだよ」 さらに罵倒してきた。 ふーーーーー。 「まりさ、お前の策は完璧なんだな?」 「ゆぅーー?」 「お前の策は完璧かと聞いている」 「そうだよ、おにいさんははやくまけをみとめて、ゆっくりくつじょくをあじわってね!!!」 わかった、ならば虐殺だ。 そして俺は、最後の手を使おうと決心した。 まりさの返答を聞くとすぐに村人の所に行った。 「すいません、取りに戻る物ができたので、ここを見張っててくれませんか」 「大丈夫なんですか?」 「また、ゆっくりに来られたら村は……」 「もう駄目だー」 一部始終を聞いていた村人達は不安を口にしたが、何とかなだめて言うとおりにさせた。 まりさは籠ごと預けた。、 「にげないでゆっくりしていってねぇー!!!」 去り際にまりさがさらに罵倒してくれた。 うん、勝った気になってるね、うん。 家まで戻った俺は、蔵の奥から秘密道具をとりだした。 これなら穴倉に逃げ込んだ事を後悔させられるな。 そして、他に必要なものを用意し、リアカーにそれらを乗せ急いで戻った。 ゆっくりの巣に戻ると、まりさの籠を受け取り、村人達に巣から離れるように言った。 今回の秘密道具は大変危険なものなので、当然の処置だ。 「おにいさん、まりさたちでもこんなにゆっくりしないよ、まだあきらめないの?」 まりさの言う事に耳を貸さず、リアカーに積んでおいた耐火服に着替える。 「おにいさん、まりさをここからだしてあきらめてくれたらここをすててどこかにいってあげるよ、わるくないでしょ!!!」 「駄目だな」 まりさに答えながら着替えを終えると、双胴のタンクを担ぐ。 中身はもう充填ずみだ。 タンクにホースで繋がっている銃部を持って準備完了だ。 「行くぞ」 「まりさをにがしてくれたらむれごとここからいなくなってあげるっていうのわからないの?ばかなの?」 ……。 まりさの籠を持ち巣の中に向かった。 洞窟の入り口あたりに着いた。 「おにいさん、ゆっくりぜつぼうした?」 巣内の壁面には所々窪みがあり、ゆっくりが隠れられそうな所が多そうだ。 10メートルほど奥に何かがいるのが見えた。 あそこが居住部かな、距離は問題無いな。 「そうだな、さっきまではしてたよ。でも、もうしていない」 「まりさはめーわくしてるんだからとっととあきらめてね!!!」 こちらも、諦めるわけにはいかない。 「まりさ、お前にも絶望してもらうぞ」 儲けのためにね。 俺は、まりさの籠を地面に置き発射体勢に入った。 銃部を構え、巣の奥に向ける。 燃料噴出のトリガーを引き、着火装置を入れる。 大量の炎が勢いよく巣の奥に放射された。 「うわー、あかくひかってきれー!!!」 まりさが呑気なことを言ったが、炎の色しか見えてないからだろう。 なにが起こっているか理解できないようだ。 火炎放射器が使われるすこし前から巣の居住部の状況を見てみよう。 居住部では、小さめのゆっくり達は窪みに入り込み、大きめのゆっくり達は岩陰にかくれてじっとしていた。 「「「せまいよー、ゆっくりだちてね」」」 小さいゆっくりは隠れるのに慣れていないせいか文句を言っていた。 「だめだよ、リーダーが帰るか、夜まで待ってね」 しかし、一人部屋の中央に鎮座するお母さんれいむに注意されると、おとなしくなった。 他のゆっくり達は慣れているのか黙って隠れていた。 この群れは隠れる事で群れを人間から守っていた。 人間や他のゆっくりに、『ゆっくりしていってね!!!』されても出て行かないほど徹底されている。 時には、群れの一部を囮にしてでも群れを守る、昔からそうやってきた。 今回は、何度も襲っていた畑の主たちに待ち伏せされたので、リーダーまりさが囮となり捕まってしまったのだ。 「まりさもがんばってるし、こどもたちにはゆっくりいきのびてもらわなきゃ」 お母さんれいむはリーダーまりさが捕まったと何となく気づいていた。 いざとなったら自分も囮になる覚悟はできていた。 ふと、お母さんれいむが入り口を見ると人間が入ってくるのが判った。 リーダーまりさの声がまた聞こえたが油断はできない、さっきから入ってこないのを鑑みると捕虜になっているのかもしれない。 群れを、子供達を守る為には見捨てねば。 そんな事を考えているお母さんれいむだったが、突然視界が真っ赤に染まった。 「ゆっ?!!」 反射的に目蓋を閉じた。 続いてすさまじい熱さが襲った。 「あぢゅっ?!!」 燃え盛る燃料が、ジェット噴流となって轟音とともに居住部を襲ったのだ。 その勢いは止まることを知らず、壁や天井に当たると跳ね返り舐めるように燃やし尽くした。 「あづいー!」 「ゆっぐりできない゛ーーー!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛?!!」 中央にお母さんれいむは真っ先に炎を浴び、岩陰に隠れていたゆっくりたちも燃え始めていた。 もはや隠れてられる状況ではなく、岩陰に潜んでたゆっくりは火を消そうと転げまわっていた。 小さいゆっくり達は助かったかというとそうはならなかった。 「くるちい、くるちいよー!」 「くちのなかあちゅいー!」 「おがあざーーーーん!」 燃えることこそ無かったが、高温のすすや空気を吸い込み体の中から火傷をおっていたのだ。 辺りには焼き饅頭の香りが漂っていたが、そんな事を気にするゆっくりは一匹もいなかった。 すこしすると燃えていたゆっくりたちの火が消えた。 燃え尽きたものいたが、結構な数のゆっくりが生き残っていた。 「いだい゛ー、うごげない゛ー!!」 「ぐるじい、ぐるじいよー!!」 「みず、みずをのま゛ぜでー!!」 「おしょと、おしょといくー!!」 しかし、生き残っているだけでもう虫の息だった。 全身のほとんどが焼き饅頭となり、運動機能と代謝機能に異常をきたしていたのだ。 大部分の皮が伸縮できないのでいつもの様に動けず、保水性が無くなった皮はただでさえ失われた水分を放出するのみだった。 もちろん、火傷の痛みが全身からする。 少しの刺激がすさまじいまでの痛みを引き起こした。 さらに、燃料やゆっくりたちが燃えた事で酸素が失われ、動くのに大量の餡子を消費するようになっていた。 その消費するべき餡子も、大部分が焼けてパサついて使い物にならなかった。 動いたらまともな餡子が減って衰弱して死に、動かなくても水分が失われてまともな餡子が乾燥して死ぬ。 全滅は時間の問題だった。 巣の入り口に戻ってみよう。 「おにいさん、なにしたの?まりさにおくをしらべさせてね!!!」 まりさは困惑しているようだ。 俺が何かしたのはわかったが、まりさにはきれいなだけだった。 しかし、奥からは群れのゆっくり達の呻き声が聞こえてくる。 それが気がかりなのだろう。 「だめだ、もう少し待て」 しかし、まりさに死んでもらっては困る、それにまだ換気が済んでいない。 一酸化炭素がこわいです。 「ゆっくりちゃちぇてー」 換気を待っていると、巣のおくからちびゆっくりが這い出してきた。 跳ねて移動する元気が無いようで、さらに全身すすまみれだった。 「どうしたのぉーーー?」 まりさがその姿に驚き声をかける。 「おにいさん、ちびゆっくりをたすけてあげてね!!!」 そして、俺に助けを求めた。 ふふふふふ。 「だめだ、汚いゆっくりでは」 「あらってあげればだいじょうぶだよ、はやくたすけてね!!!」 まりさが食い下がった、説明するか。 ちびゆっくりを持ち上げる。 そして、口から舌を引き出しまりさに見せる。 「この舌を見ろ、中まで汚れているだろう。それにもう衰弱しすぎてる、どのみち助からないんだよ」 ちびゆっくりの舌は火傷のため腫れて煤がこびりついており、まったく抵抗しない事から相当に衰弱しているのがわかった。 まりさが唖然としていたので、ちびゆっくりを地面に落とし、そのまま踏み潰した。 ぷちっ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛、まりざのあがぢゃんがーーー!!」 まりさは泣きながら叫んだ。 いい顔だ、しかしまだ足りない。 その後も何体かちびゆっくりが出てきたがまりさに見せ付けるように踏み潰していった。 ぎゅっ、ぷちっ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 ぎゅぅーー、ぷちっ。 「やめで、やめでーーーー!!」 ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ、ぷち。 「なんでごんなごどずるのーーー!!」 最後の一匹には何もしなかった。 これはやさしさじゃないよ、まりさに絶望してもらうためなんだからねッ!!! 「おにいさん、まりさのいうこときいてくれてありがとう!!!」 大分卑屈に出るようになったな。 「ちびれいむ、ゆっくりしてね!!!」 「……」 まりさが、籠の前で止まったちびゆっくりに声をかけるが反応が無い。 「ゆっくりしていってね!!!」 「……。」 「ふ……、ふざけてないでまりさとゆっくりしてね!!」 気づいてるな。 「もう死んでいる諦めろ、おまえのせいだ」 「ちがうよ、まりさはわるくないよ。ちびれいむはゆっくりしすぎてるだけでしんでないよ」 泣く必要はないと思うがな。 「ゆっくりしていってね!!、ゆっくりしていってね!!、ゆっくりしていってね!!」 まりさはしばらくの間狂ったように繰り返していたが、それに答えるものはいなかった。 最後のちびゆっくりが死んでから少したった。 「だれかまりさとゆっぐりじでよぉー」 ようやく、死んでるのを認めたか、ゆっくりしすぎだな。 「いいだろう、奥に連れて行ってやる」 もう換気は済ん頃合いだろう。 「はやぐ、みんなにみんなにあわぜでー」 うるさいな。 まりさの籠を持ち奥に進み始める。 「さて、みんなどうなってるかな、まりささんよぉ」 まりさの様子を見ながらゆっくりと進む。 「ゆっぐりじないでー、はやぐじでー」 もちろん無視して、ゆっくり進む。 ゆっくり絶望していってね♪ 奥に進んでいくと、予想どうりの惨状だった。 途中すすだらけで力尽きたちびゆっくりが何匹もいた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 まりさは、もう死んでるとわかっているのか嘆きの声しかあげなかった。 まあ、止まって見せるたび声をあげ泣くだけいいか、きちんと絶望してるって事だし。 奥に近づくと、急に転がってるゆっくりのサイズが大きくなった。 サイズは一般の成体程度、髪の毛はチリチリで頭頂部は禿げ上がっており、焦げ目が多いがこんがり焼けて肌はガサガサだった。 そのゆっくりの後ろには、体を引きずった後が少量の餡子とともに続いている、跳ねて移動できなかったらしいな。 すさまじい苦悶の形相で固まってるところを見ると、相当の苦行だったようだ。 「ゆっくりしていってね……」 目の前の状況に考えをめぐらせていると、急にまりさが言った。 元気が足りていない、いい兆候だ、というか心配してあげろよ。 「ゆっぐりじで、まりさとゆっぐりじでぇー!!」 さすがにこのサイズのゆっくりは少なかったが、見つけて止まるたび、まりさは同じような反応をした。 しかしその反応はどれも、自分本位で仲間の事を軽んじてる反応だった。 「みんなーででぎでー、もうででぎでまりざどゆっぐりじでぇぇぇーーー!!」 まりさが言うが誰も出てこない。 全滅した事をわかってもらうために籠から出してやる。 「みんなででぎでぇー!!」 「もう諦めろ」 「れいむ、れいむー」 聞いちゃいないな。 「ま、まりさ……?」 「れ、れいむ?!!」 急に別のゆっくりの声が聞こえる。 なんと、お母さんれいむが生きていたのだ。 しかしその状態はひどかった。 所々焼け焦げており、皮の大部分は焼き饅頭化しておりガサガサだ。 飾りは残っているものの、髪はチリチリになり禿げ上がってしまっている。 さらに、低酸素状態にあったためか衰弱もしていて、ほとんど動かない。 幸いだったのは、体が大きく皮も厚いため、餡子は中まで焼けずにいた事だ。 れいむが口を開く。 「まりさぁなんで、なんでこんなことになったのぉーーー?」 「そ、それは……」 れいむが問いかけるがまりさは答えられなかった。 リーダーの言うとおりにした結果がこれでは問いたくなるのも仕方ない。 なので、俺が代わりに教えてあげる事にした。 「れいむ、こうなったのはまりさが俺の提案を断ったからだよ」 「まりさひどいよ、まりさのせいでこうなったんだからどうにかしてね!!」 れいむ、初見の俺の言う事を信じるなよ。 さて、どう言い訳するかな、まりさは。 「しかたなかったんだよ!!!、おにいさんはかこうじょうにみんなをつれてくっていったんだ、しかたなかったんだよ!!!」 「ゆゆっ、かこうじょうはだめだよ。おにいさんふざけるのもいいかげんにしてね!!」 この程度は予想済みだ、仕方ない。 でもこいつはお母さんれいむだ。 なら確実に堕ちる、次の言葉で。 「俺は、子供は助けるって言ったよ。そうじゃなきゃ全部殺すって」 「ゆゆゆっ?!!まりさほんとうのことなの?」 「ううう……」 すごい食いつくなー、さすが群れのお母さん。 一方まりさは答えなかった、しかしれいむは沈黙を肯定ととらえたようだ。 「まりさ、こどもをたいせつにしないりーだーにはもうついていけないよ、出てってね!!!」 いいぞ、もう堕ちた。 そう思ってると、まりさが反論した。 「こどもなんてあとからいくらでもつくれるよ。まりさがいることのほうがむれにはたいせつだよ」 「……」 それが本音かよ、れいむ黙っちゃったよ。 じゃあ、もっとまりさのお株を奪うか。 「そうだよなまりさ、まりさは殺されないために巣の場所言っちゃうくらいだもんな」 「ううう……」 「ほんとなの、おにいさん……」 「ホントだよ、まりさを殺すと言ったらすぐに教えてくれたよ。」 れいむが食いついてきたのでこたえてやった。 それにしてもこいつ、動けないだけで普通のゆっくりと変わらん元気さだ、新鮮な酸素のおかげかな。 そして、れいむがまりさを完全に見放した。 「まりさはゆっくりころされればよかったんだよ!!!、そうすればあしたにはれいむたちここをすててたのに」 「ひどいよれいむ、みんなつかまりそうだったからまりさがおとりになってあげたの!!!。」 まりさが何か言ったが、れいむがすぐに反論した。 「つかまったんならいみないよ、りーだーだったらゆっくりしんでね!!!」 「まりさわるくないよ、おにいさんがわるいんだよ……」 まだ言い訳するか。 「まりさがしんでるか、へんなことれいむにふきこまなければこうなってないよ。もうどっかいってね!!!」 「れ゛い゛む゛ぅーーーー!!!」 追い詰められたまりさがれいむに飛び掛った。 はっきり言って、たいした勢いではなかった。 例えるなら、言い負かされた子供がついつい怒って相手を叩いてしまうぐらいだった。 まりさには害意などなかった、しかし……。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛、ひどいよまりざぁぁぁーーー!!」 ほぼ全身が焼饅頭となり、皮と餡子の結合が所々剥離したれいむには強烈すぎた。 左半分の皮が中央から耳辺りまで剥がれ落ちてしまっていた。 餡子が剥き出しなったのはもちろん、眼球は飛び出したままにまだくっついており、きれいな歯並びも丸見えのため非常に怖かった。 「まりざぁぁぁ、じね、じね、じねぇぇぇ!!!」 右側が引きつった怒りの表情、左側が剥き出しの無表情餡子フェイスに飛び出した眼球ときれいな歯並びが映えるお母さんれいむがまりさに迫る。 普段は温厚なお母さんれいむをここまで怒らせるとはさすがまりさ。 「ひいぃぃぃっ」 まりさは恐怖に身がすくみ、声をあげるばかりでほとんど逃げる事ができない。 対するれいむは、唯一まともに動かせる底面の皮を器用に動かし、体を引きずるように進んでいた。 その速度はとても遅かったが、恐怖に支配されたまりさを追い詰めていくには十分だった。 「こないでね、こないでね……、ひっ?ひいぃぃぃ」 まりさが下がる途中で仲間の死骸にぶつかったようだ。 そして、まりさが辺りを見回す。 周りには仲間の死骸がたくさんある。 すすだらけのちびゆっくり、完全に炭化した小さめのゆっくり、死にきれず足掻きに足掻いて苦悶の表情のまま死んだ成体のゆっくり。 「じね!、じね!、ゆっぐりじねぇぇぇ!!!」 そこに、お母さんれいむの呪詛が加わる。 その声は洞窟内で反響し、全ての死骸がまりさを責めているかのようだ。 「い゛やぁぁぁーーー!!、まりざわるぐないわるぐない゛、みんなごな゛い゛でよ゛ぉぉぉぉぉ」 「じね!、じね!、じね!、じね!、じね!、じね!、じね!、じね!、じね!、じね!、じね!、じね!、……」 まりさは自分の群れに、巣の入り口まで追い立てられてしまった。 「ふふふ、ころせる、まりさをころせるよみんなぁー!!!」 怒りに狂ったれいむは、巣の入り口の前で完全にまりさを捕らえた。 まりさはもう、必殺の間合いから逃げられなくなっていた。 でも、俺としてはまりさが死ぬのは困る。 俺は、火炎放射器をれいむに向け燃料噴出のトリガーを引いた。 「ゆゆっ?」 ゲル化した燃料がれいむに振りかかった。 するとまりさが言った。 「れいむ、まりさはいきのこりがいたらたすけてっておねがいしたんだよ、だからゆるしてね!!!」 俺が水でもかけたと思ったらしい、すごい変わり身の速さだ。 しかも、この隙に間合いを離している。 「ああ、まりさにこうしろっていわれたんだ」 相槌を打ってやった。 さあ、もっと怨まれろよまりさ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!、がゆい゛ぃぃぃ……、いだい゛ぃぃぃ……」 れいむの様子がおかしい。 燃料に体中を侵されたせいだろう。 剥き出しの餡子や火傷の跡にはさぞ痛痒い事だろう。 「まりざ、ゆっぐりじないでじねぇぇぇ!!!」 「うわああああああ?!!」 れいむが、まりさにまたも迫る。 そして、動けないまりさ。 「れいむ、ゆっくり焼けてね」 俺は、れいむを止めるために火炎を吹きつけていた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛!、あ゛づい゛い゛い゛ぃぃぃ!、ぎえでぇぇぇぇぇ!!!」 燃料まみれだったれいむあっという間に火達磨になった。 もう転がって消すこともできず、ただ焼かれていく。 洞窟内とは違い酸素が豊富なので、炎が消える事もない。 「じねじねじねじねじねじねじねじねじねじねじねじねじねじねじねじね……」 れいむは、まりさへの恨みの言葉を吐きながら炭の塊になっていった。 しばらくしてれいむの火が消える。 まりさはまだ恐怖に震えている。 俺は、れいむだったものに鉈を打ち込み割ってみる。 中央はまだ餡子が残っていた。 まりさの冬眠の食いだめ用には丁度いいな。 残ったれいむを鉈ですくうとまりさに食べさせた、もちろん強引に。 「吐くなよ」 火炎放射器を向け飲み込ませる。 もう、これが危険なものだと理解したらしい、とてもいいことですね。 「お、おにいさん、まりさをたすけてね……」 餡子を食べたまりさが助けを求めてくる。 「駄目だ、群れをつぶしたリーダーを生かしておける訳ないだろ」 実際には売るためなんだけどね。 「なんでもじまずがらぁぁぁ!!!」 「うん、無理なんだ、すまない。あの世でみんなによろしくな、無理だろうが」 俺は、捕獲用の冷却スプレーをまりさに吹き付けた。 「だずげでぇぇぇぇ……」 いい表情だ、うん最高級確定。 まりさは恐怖の表情のまま覚めることのない眠りについた。 まりさは自分の群れの巣の前にいた。 しかし、お兄さんもいないし籠にも入っていない。 「よかった、やっとゆっくりできるよ」 今までのは悪い夢だったんだ。 巣の中のみんなに生還した事を祝福してもらうんだ。 まりさは軽やかな足取りで巣の中に入っていった。 しかし、様子がおかしい。 誰も自分を出迎えないのだ。 群れを守った英雄に失礼だろうとまりさは思った。 そして、プンプンと怒りつつ居住部に着くと、しっかりとみんなが出迎えてくれた。 「「「「ゆっくりしんでね!!!」」」」 まりさは驚いて返す。 「みんなどうしたの?ゆっくりさせてね!!!」 「「「「ゆっくりしんでね!!!」」」」 出迎えの言葉は変わらない。 「まりさはむれをすくったえいゆうだよ、ふざけてないでゆっくりさせてね!!」 まりさは一機に奥に入っていった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛、うぞだぁぁぁ!!」 しかし、そこにいたのは悪い夢と同じ焼かれたゆっくり達だった。 すすだらけのちびゆっくり、完全に炭化した小さめのゆっくり、苦悶の表情のまま焼き固まった成体のゆっくり。 悪い夢と違う点は、どれも元気に動き回る事だ。 「「「「ゆっくりしんでね!!!」」」」 同じ言葉を繰り返しながらまりさに迫る焼饅頭達。 中でも、お母さんれいむは左半分が餡子剥き出しでずっと燃え続けている。 「あ゛あ゛あ゛あ゛!、ごめんなざいごめんなざいごめ゛ん゛な゛ざい゛ぃぃぃ!!」 まりさは巣の中から逃げだした。 悪い夢とは違い全速力で逃げられた。 「ここまでくればだいじょうぶだよ、ふりきったよ」 まりさは近くの崖まで逃げてきていた。 ここまでくれば大丈夫、ゆっくりして落ち着いたらもっと逃げよう、そう思っていた。 「「「「ゆっくりしんでね!!!」」」」 しかし逃げられない、気づいたら囲まれていた。 追ってこられているような気配はなかった、急に囲まれたのだ。 「ゆるして、ゆ゛る゛じでよ゛、み゛ん゛な゛ぁぁぁ!!」 「「「「ゆっくりしんでね!!!」」」」 「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!」 まりさは逃げ出そうとした。 しかし、崖を背にして囲まれているのでみんなのいる方にしか逃げられない。 群れのゆっくりに邪魔され、崖のふちに戻される。 「「「「ゆっくりしんでね!!!」」」」 何度も逃げようとしたがすべて無駄だった。 そのたび戻され、死ねと言われる。 まりさの精神は極限まで磨り減っていった。 「じにます、じにまずがらゆるじでぐらざい゛ぃぃぃ!!!」 ついにまりさは諦めた、逃げる事をやめた。 そして、自ら死ぬ事を選んだのだ。 「「「「……」」」」 みんなの沈黙を肯定と捉えたまりさは崖から飛び降りた。 「これで、あのよでみんなとゆっくりできるよ……」 まりさは、ひとすじの涙を流しながら崖の下に落ちていく。 そして、地面に叩きつけられた。 まりさは、自分の餡子が四方八方に飛び散るのをはっきりと感じていた……。 まりさはまたも自分の群れの巣の前にいた。 やはり、お兄さんもいないし籠にも入っていない。 「よかった、ようやくゆっくりできるよ」 今までのは全部悪い夢だったんだ。 今度こそ、巣の中のみんなに生還した事を祝福してもらうんだ。 まりさは軽やかな足取りで巣の中に入っていった。 しかし、またもや様子がおかしい。 誰も自分を出迎えないのだ。 群れを守った英雄に失礼だろうとまりさは思った。 そして、プンプンと怒りつつ居住部に着くと、変わらずみんなが出迎えてくれた。 「「「「ゆっくりしんでね!!!」」」」 まだ悪夢からは抜け出せない。 群れのみんなの事は無視しようとして無視できるものではない、繰り返される恨み言に精神をすり減らす。 かといって逃げても追いつかれる、逃げ続けても気づけばいつの間にか巣の中に引き戻されている。 「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ……」 まりさは何度も何度も自殺し続けた。 では、まりさの本体は何処にいるか? それはどこかのお屋敷の冷凍庫の奥底、最高級ゆっくりと書かれた箱の中に入った状態で忘れ去られてしまっている。 まりさは覚めることのない眠りの中、れいむの餡子から発せられる終わらない悪夢にうなされ続けるのだ。 おわり。 作者 怪僧トンポ ゆっくりは消毒だーにしようとしたら、なんか脱線してしまった。 テッドさまや、ザ・フューリーの様な圧倒的火力だと即死だから虐めようがないんです。 あと、今回はれいむの方が正しかったですが捕まったのがれいむだとれいむが悪くなります。 れいむだと子供で脅せば楽に篭絡させられるんですよね。 捕まったのがぱちゅりーなら空気読んで群れは助かったかもしれません。 むしろ、昔そんなことがあったのかも。 最後になりましたが、お読みいただきありがとうございました。 ちょっと句読点変えました。 あと、ゆっくりの設定 りーだーまりさ 優先順位は、1:自分の命、2:群れ、3:お母さんれいむ、4:子供 非常にずる賢く、相手の欲求を読み取りそれを生かして立ち回る。 しかし、非常に臆病で優先順位2位以上を特に優先する。 最初は燃やす予定でしたが、それはお母さんの役目になりました。 お母さんれいむ 優先順位は、1:子供、2:群れ、3:りーだーまりさ、4:自分 子供を大事にするいいお母さんで、非常に温厚。 しかし、子供の事が特に大事でそれに関しては常軌を逸した行動を取る。 最後の燃えがなければ、生き残る可能性があった唯一の焼き饅頭。 長期にわたる水分と餌のサポートが必須ですが。 ちびゆっくり 初めてのかくれんぼの結果がこれだよ。 ダメージが中途半端で結構苦しんだはず。 小さめのゆっくり 『隠れる』と言う教育はほぼ済んでいた。 隙間に隠れられない、体格が小さい、の二点のせいで炭化した。 一瞬で終われたのはむしろ幸せだったかもしれない。 成体サイズのゆっくり 『隠れる』と言う教育を修了したエリートゆっくり。 このサイズが一番苦しむように火炎放射器の被害を調整しました。 火傷、充分でない酸素、減り続ける餡子と水分、まさに生き地獄。 確殺ではあるが、必殺ではない。 お兄さん 利用できるゆっくりは利用するというポリシーが裏目にでた。 さすがに、まりさが交換条件出して群れごと逃げようとするなんて思いません。 まあ、依頼が『ゆっくりを追い払う』だったらまりさの条件をのむでしょうが。 このSSに感想を付ける